9/19 牧田投手と森捕手のテンポの早い掛け合い 森選手の活躍が勝利の起点 森選手の5号本塁打 メヒア選手32号本塁打 2014年9月19日埼玉西武ライオンズVS福岡ソフトバンクホークス第22回戦プロ野球速報
2014年09月20日 06:12
【2回裏】森友哉選手が流れを変えてくれた福岡ソフトバンクホークス先発は、中田賢一投手。2回裏も中村剛也選手とメヒア選手を低めに丁寧なピッチングでアウトにし2アウトまで好投していた。
ここで本日もスタメンの森友哉選手の打席。森友哉選手に対しては外角高めのボール球が見られ、若干乱れたピッチングとなった。森友哉選手は6球目143km/h内角低めストレートをライトへの2塁打にする。その堂々とした一打は埼玉西武ライオンズへ大きな流れをもたらす。
つづく、秋山翔吾選手へ外角低めへ3連続フォークボールが来る。投球数としては5球目外角低め128km/hフォークボールに完全に目が慣れたのか、センター前へ大きな当たり。センター守備福岡ソフトバンクホークス柳田悠岐選手は若干前で守っていた為、慌てて後退して打球を追うが間に合わずセンター前へタイムリースリーベースヒットとなる。この間、2塁森友哉選手が返り1点先制。西1-0ソ。
【4回裏】森友哉選手の5号3ランホームラン
福岡ソフトバンクホークス中田投手は、4回裏埼玉西武ライオンズ先頭バッター浅村栄斗選手へフォアボールを投げてしまう。そのうえ、中田投手の暴投により、1塁走者浅村栄斗が2塁へ進塁。ノーアウト2塁。
つづく、中村剛也選手に対しても2連続フォアボール記録となるフォアボールで、中田投手は崩れ始めていた。ノーアウト1-2塁。
中田投手のワイルドピッチでノーアウト2-3塁になる。中村剛也選手も大きなリードを取りながら、中田投手へプレッシャーをかけ続ける中、メヒア選手は3球目外角高めに入った130km/hスライダーをレフト前へヒット。これを確認した浅村栄斗選手はホームへ返り1点追加。西2-0ソ。
ノーアウト1-3塁のチャンスは続き、森友哉選手の登場だ。どっしりとした構えの元、カウント1-1、3球目内角低め129km/hスライダーと先月までは苦手だった変化球でしかも難しいコースだった。このボールに対し軸がブレずに綺麗なスイングで3ランホームランとなる。これには埼玉西武ライオンズベンチも喜ぶというより驚きが上回っているようだった。変化球にも、難しいコースにも対応してきている森友哉選手の貫禄はもはやベテランだ。西5-0ソ。
【5回表】牧田投手一瞬の迷いがホームランにされる
ここまで好投してきた、埼玉西武ライオンズ牧田和久投手。先頭バッター柳田悠岐選手へ128km/hとゆるいストレートを甘いどまんなかへ投げてしまう。これをホームランにされる。これは、森友哉選手のリードミスではない、森友哉捕手は外角低めに構えていたが逆球気味になった。
牧田和久投手は気を抜いてしまったのだろうか。牧田和久投手にとっては一番気をつけるべき投球で、今後も課題となる点だ。アンダースローの投球だけに、投手から見て右下の低めを攻めようという時に、リリースポイントが違うとど真ん中に入ってしまう。しかも、アンダースローだけに、128km/hという球速のストレートは、柳田選手にとってはホームランにしやすかったのかもしれない。西5-1ソ。
【6回表】1点を失う
6回表、コースを左右に散らしながらの牧田和久投手。対する、中村晃選手は外角真ん中ボールコースの99km/hカーブをレフト前ヒットにする。その後、中村晃選手はランエンドヒットで2塁へ。
そして、内川聖一選手がショートを抜けるライト前ヒットにし、1点を失う。西5-2ソ。
その後、2アウト満塁の大ピンチとなるが、牧田和久投手の早いテンポのピッチングと森友哉選手の早いテンポの返球で松田宣浩選手を空振り三振に取る。
【6回裏】メヒア選手の32号ソロホームラン
5回は調子を取り戻した福岡ソフトバンクホークス中田投手だった。メヒア選手に対して3球連続外角低めを突いてきた。メヒア選手は変化球を振ってしまい後がないカウント2-1、4球目。中田投手はど真ん中130km/h甘いスライダーを投げてしまい、これを見逃さない埼玉西武ライオンズメヒア選手は32号ソロホームランをレフトスタンドへ叩き込む。西6-2ソ。
変化球を低めに集めて三振も可能だったのだろうが、気を抜いてしまいど真ん中にボールが抜けてしまったのだろうか。こういった一瞬のチャンスを見逃さないのがメヒア選手だ。
【9回表】高橋投手が打たれた
7回をウィリアムス投手、8回を増田投手と継投が踏ん張り、勝利へもう一歩の9回表。高橋朋己投手は2アウトまで順調だった。しかし、松田宣浩選手への3球目130km/hフォークをレフト前へ2塁打とされるとつづく、長谷川勇也選手への投球も高め低めへと乱れた。
6球目124km/hスライダーを外角低めボールコースに投げるとこれを長谷川勇也選手に上手く合わせられレフト前へポテンヒットで1点を失う。西6-3ソ。
その後、2アウト満塁の大ピンチとなるが、ここは守護神高橋投手、きっちり抑えゲームセット。福岡ソフトバンクホークスから勝利をもぎ取った。
【総括】
前半の牧田和久投手が非常に好投だった。後半の牧田和久投手は若干気を抜く場面が見られたが、福岡ソフトバンクホークスに対しては一瞬の気の緩みも失点につながるということを思い知らされた。
継投も非常に頑張ってくれた。9回表の高橋投手は逆転されかねない大ピンチを生んでしまった。この大ピンチを自身の手で治めることが出来たのは、守護神としての責任からだろう。それにしても、9回表今宮健太選手の調子が悪くて良かった。あそこで、別の調子の良い選手か代打になっていて、一発ホームランを浴びていたらと考えると恐ろしい。
本日の打線は、森友哉選手が1回裏も4回裏も大きな起点となっている。森友哉選手の4回裏の3ランホームランは、驚き以外の何物でもないだろう。この一発で本日の埼玉西武ライオンズは勝利したといえる。森友哉選手は埼玉西武ライオンズに欠かせない選手になりつつある。実際には欠かせないのだが、炭谷銀仁朗捕手の正捕手としての守備位置があるから常時スタメンは難しいという問題が有るからだ。
本日の牧田和久投手とのバッテリーも素晴らしかった。短期間で捕手・打者共にめまぐるしい成長を遂げている。打席に立っているだけで投手へのプレッシャーが半端ない。
森友哉捕手は6回表と9回表に満塁のピンチを経験していた。これを乗り切った経験は今後も非常に生きてくると思う。田辺監督代行も「高卒ルーキーで良い働きをしているよ。」とインタビューに答えていた。
森友哉選手は「特にバッティングの事はなんも考えていないですけど、どう抑えたらいいかなっていうのをいつも考えています。。銀仁朗さんみたいなキャッチャーになりたいなと思っています。」とインタビューに答えている。その堂々としたプレーとは裏腹に非常に謙虚な選手だ。素晴らしい。
もちろん、6回裏のメヒア選手の32号ソロホームランもチャンスを確実にものにした素晴らしいホームランだった。
リーグ1位の福岡ソフトバンクホークスに我らが埼玉西武ライオンズが、森友哉捕手スタメンで、森友哉選手の3ランホームランを以って勝利したことは、来季に繋がる素晴らしい結果だった。この調子で明日も勝利して勝ち越していきたい。
前の記事 9/17 小石投手はそれ程悪くないピッチングだと思う。打線がチャンスを活かし継投が0点に押さえていれば勝てた試合 2014年9月17日埼玉西武ライオンズVS北海道日本ハムファイターズ第21回戦プロ野球速報
この記事へのご指導・ご感想等
【関連記事】
- ■8/15速報1 【動画】森選手指名打者説&ホームランが的中 新たな時代を創る一発援護で野上投手も粘る 2014年8月15日日本ハムファイターズVS埼玉西武ライオンズ第14回戦プロ野球速報 1回~から6回
- 中村剛也選手とメヒア選手の連打 牧田和久投手高めの投球とボウデン投手の低めの投球 森友哉捕手と宮田和希投手の経験値アップ 2014年8月5日 埼玉西武ライオンズVS福岡ソフトバンクホークス 第13回戦
- メヒア選手と中村選手の1発はもとより、森脇監督の采配に助けられた部分もある9回裏高橋朋己投手 森友哉選手はもうレギュラーでいいと思う 2014年7月31日 埼玉西武ライオンズVSオリックス・バファローズ 第14回戦
- 野上亮磨投手が踏ん張りきれた場面とそうでない場面の違い 2014年7月30日 埼玉西武ライオンズVSオリックス・バファローズ第13回戦
- 9/13 メヒア選手31号でリーグトップの本塁打 誠投手・豊田投手・岩尾投手の失点理由 2014年9月13日埼玉西武ライオンズVS東北楽天ゴールデンイーグルス第19回戦プロ野球速報
- ★9/9 森選手がベテランにしか見えない 高橋投手の迷い 牧田投手と岡田捕手掛け合い 2014年9月9日埼玉西武ライオンズVS千葉ロッテマリーンズ第22回戦プロ野球速報