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証拠品を山中に大量投棄 名古屋・守山署のタグ付き

 名古屋・守山署が事件の捜査で収集した証拠品が愛知県瀬戸市の山中に大量に投棄されていたことが、関係者への取材で分かった。証拠品には守山署が保管していたことを示すタグが付けられており、県警は故意に捨てられた可能性が高いとみて、証拠品を回収して経緯を調べている。

 関係者によると、証拠品は17日に現場の山中を通り掛かった市民が発見し、瀬戸署に通報した。県警が調べたところ、捨てられていたのはバールやカメラなどで、窃盗などを捜査中の複数の刑事事件で収集した証拠品だと判明した。証拠品は段ボール数箱分の量に及び、それぞれに守山署と記されたタグが付けられていた。2008年前後から収集し、署で保管していた証拠品とみられる。

 県警によると、証拠品は時効成立半年前までに検察庁に送致しなければならないことが内規で定められている。県警は、証拠の管理に関わった警察官が、何らかの理由で不法に投棄した可能性があるとみて、証拠隠滅などの疑いで関係者から事情を聴いている。

 証拠品の保管をめぐっては、県警は9日、津島署刑事課の元警部補の男性(63)が、時効を過ぎた313事件の証拠品や証拠書類など2271点を名古屋地検に送致せず、捨てるなどしていたと発表した。

 県警は、男性が定年退職しているため処分は見送り、所属していた05年10月〜12年3月に上司だった刑事課長4人のうち1人を本部長注意、2人を所属長注意とした。残りの1人も近く所属長注意とする。

(中日新聞)

 

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