河原田慎一、片山健志 編集委員・氏岡真弓
2014年9月19日08時32分
今後、少子化が進めば、教員採用は「狭き門」になる。専門家の推計では2021年度から急減し、25年度には今より約5千人減るという。新人教員の資質への要求が高まる中、教員を養成する大学では、修士課程まで6年間かけて、高い専門性と現場経験の両方を身につけさせようという動きが出てきている。
京都教育大は今年度、「6年制教員養成高度化コース」を立ち上げた。3年生の段階で修士課程まで進む前提で、その後の4年間で専門教科と実践の両方を学ぶカリキュラムを、ふだんの授業に追加して学ぶ仕組みだ。修士の1年時には協力校に半年間通い、授業の実習のほか、学級担任を補助したり、学校行事に参加したりする。
「人口が減れば、人材も薄くなる。その人材を育てる教育の質をどう高めていくかは社会的な課題であり、危機感を持っている」。京都教育大学と同様の「6年一貫コース」を06年に始めた愛知教育大の土屋武志教授は、そう話す。
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