9月19日(金)、ニュースアプリ「NewsPicks(ニューズピックス)」のメディア発表会がおこなわれた。ニューズピックスを開発・運営する株式会社ユーザベース代表取締役共同経営者・梅田優祐氏とニューズピックス編集長・佐々木紀彦氏が登壇し、これまでの現状と本格的に始動する編集部の狙いやコンテンツ方針などを語った。
重視するのは拡大よりも「世界観をつくること」
ニューズピックスはリリースされたからちょうど1年を迎えた。リリース以来、「発見の欲求」と「理解の欲求」という2つの欲求を満たすことで、ニュース(メディア)の世界に新しい価値を生み出そうとしている。
「投資銀行時代、なにかニュースが起こると、解説やコメントなどさまざまな反応が出てきた。それがニュースと組み合さったときに欲求が満たされると考えた」ことが原体験となっている。経済メディアを中心に60以上のメディアからコンテンツ提供を受け、多くのコメントやPick(ピック)を生み出しながら、上記の欲求の解消に貢献する。
これまで具体的な数字を明らかにすることが少なかったニューズピックスだが、現在のダウンロード数は21万という発表があった。規模では先をいくグノシー(500万DL)やスマートニュース(400万DL)などがあるなか、あくまでも「世界観をつくることが重要」だと語り、急速な拡大は目指さない。
ユーザーの約7割が20〜40代で、意思決定者が中心だ。平均滞在時間は11分(ヘビーユーザーは平均40分)、1回ピックした記事が生み出すインプレッション(投稿が表示された件数)がニューズピックス上で500件、フェイスブック上では600件、ツイッター上では2000件にもなることが明らかになった。また、特定のニュースに対し、記事で言及された経営者自らがコメントしたり、執筆者が解説をおこなったりと、新しい情報価値を生み出していることについても紹介した。
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