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【ゴルフ】

北田4年ぶり首位 賞金ランク50位…崖っぷち

2014年9月20日 紙面から

17番で2打目を放ち笑顔の北田瑠衣=新南愛知CC美浜コースで(畦地巧輝撮影)

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◇マンシング東海<第1日>

 ▽19日、愛知県知多郡美浜町・新南愛知CC美浜C(6375ヤード、パー72)▽曇り、気温21・4度、風速3・1メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽108選手(うちアマ6人)▽観衆4344人

 ミセスプロの北田瑠衣(32)が6バーディー、ノーボギーの6アンダー66をマークし、約4年ぶりに単独首位に立った。今季は左手小指のけんしょう炎に悩まされたこともあり、現在賞金ランキングはシード圏ギリギリの崖っぷち50位。若手のパワーゴルフを横目に見ながら、4シーズンぶりの通算7勝目達成へ意欲を燃やす。1打差の5アンダー2位に成田美寿々(21)=オンワードホールディングス、葭葉(よしば)ルミ(21)=富士住建=ら4人が続いた。

 北田がトーナメントリーダーに立ったのは、最終的に4位に終わった4年前の2010年ミヤギテレビ杯ダンロップ2日目以来、実に1455日ぶりのこと。「インタビュールームに来るのも久しぶり。きょうは長いの(パット)が入りました」

 7番で4メートル、8番でカラーからの6メートルを決めたのを皮切りに、10番パー4こそピンそば50センチにつけるショットでバーディーを奪ったものの、12番で5メートル、13番では8メートル、15番では6メートルと、パターでスコアをつくった。

 ボギーなし6バーディーのゴルフに「ラッキーな66だと思ってます。きのうから使い始めたマレット型のパターがいい感じで。球足がスーッと伸びて入ってくれたりしたし3パットもなかった」と北田。プロ13年目のベテランだけに「きょうのショットを考えると上出来すぎ。これをあした、あさってに生かせたらと思います」と冷静に話した。

 福岡・沖学園高の1学年後輩、辻村明須香が15日に婚姻届を出し、同時に妊娠を公表したばかり。「少し前から聞いてました。すごくうれしい。でも、私自身はもうちょっとゴルフしたいんです。子どもをつくったら私は絶対にツアーには戻れないと思ってるので」という。160センチ、54キロの細身の体で、ドライバーの飛距離は230ヤード程度と非力ながら、8年連続でシード権を維持している。今季は左手小指のけんしょう炎再発もあり、前週まで出場25試合で予選落ち8回。シード確保(賞金ランク50位以内)の崖っぷちに立たされている。「そこだけは最低限クリアしたい」ときっぱり。

 女子プロ界ではかなりの酒好きとしても知られる北田。永久シードを持つ岡本綾子と酒席をともにする機会も多く「ホロッと『北田、あんたはもうちょっと頑張れるよ』って。そんな一言が今の私にはものすごくありがたい」という。

 「最近のゴルフはパワーゲームになっている。でもこのコースはグリーンが止まりやすいので、私でもピンを狙える。きついけどやるしかない」。頑張れる。できる! そう自身に言い聞かせながら、10年3月のTポイントレディス以来、4年半ぶりの優勝を取りにいく。 (月橋文美)

 

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