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推薦入試出願ミスで県に賠償判決
9月20日 0時50分

埼玉県伊奈町にある県立高校が、1人の生徒しか出願できない大学の推薦入試に誤って2人を推薦したために出願が取り消され、ほかの大学を受験する機会を逸したなどとして、元生徒の女性が県に損害賠償を求めていた裁判で、さいたま地方裁判所は学校側のミスを認め、慰謝料などの支払いを命じる判決を言い渡しました。

訴えを起こしていたのは、埼玉県立伊奈学園総合高校の元生徒の女性です。
女性は高校3年生だったおととしの秋、私立大学の指定校推薦入試に出願しました。
女性の高校からは本来1人の生徒しか推薦できないことになっていましたが、誤って2人を推薦していたため、女性の出願は応募のあとに取り消されたということです。このため、ほかの大学を受験する機会を逸したなどとして、女性は県に対し損害賠償を求めていました。
19日の判決で、さいたま地方裁判所の野村高弘裁判長は、学校側のミスを認めたうえで、「入学後の準備までしていた女性は相当な苦痛を受けた」と指摘し、県に対し慰謝料など140万円余りを支払うよう命じる判決を言い渡しました。
これについて、埼玉県教育委員会は「判決は重く受け止めている。今後こうしたことがないよう再発防止に取り組みます」とコメントし、判決を受け入れる方針です。

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