［ボート］ヤングダービー　注目の選手

　新鋭王座最後の覇者・篠崎仁志が、西の横綱として戸田ボートに乗り込む。ヤングダービー前哨戦となった７月のウエスタンヤングを制覇。東の横綱と目される桐生順平ばかりがクローズアップされるが、篠崎仁も遜色ない実績を残している。第１回大会を勝てば歴史にその名をまた残すことになるが「勝てたら自信になりますけどね。同じ世代でＳＧを勝っている人がいたり、グランプリに出ている人もいますから。僕はチャレンジャーですよ」と、謙虚に語った。

　戸田ボートは過去５回走って優出なし。「戸田は苦手なんですよ。走りにくいとかでなく調整が難しい」と苦笑いを浮かべたが、今回はひと味違うかもしれない。「今年はこの大会の事を考えて、ペラの方向性を変えてみたら夏場にいい結果が出たんですよね。これが良い方向に行けば、非常に楽しみなんですよ」と、手応え十分の参戦だ。

　前哨戦の優勝者としての期待の大きさは十分承知している。「ウエスタンを勝ってドリームの一人に選ばれてますからね。当然、優勝候補の一角として見られるでしょう。一戦一戦力を出し切って期待に応えたい」とキッパリ。新たな調整法が吉と出れば、偉業達成もおのずと付いてくるはずだ。