2014年9月20日05時08分
JR大阪駅や南海なんば駅のそばに今秋、イスラム教徒(ムスリム)らが身体を清めて礼拝できる「祈禱(きとう)室」が造られる。ムスリムが多い東南アジアなどから訪日客が増えている中、関西空港へのアクセス特急を運行するJR西日本と南海電鉄が相次いで発表した。両社はそれぞれ「JRグループ初」「おそらく私鉄では初めて」としている。
大阪駅の祈禱室は、JR西と大阪ターミナルビルが19日発表した。10月22日に、駅に直結するサウスゲートビル1階南ゲート広場に開設する。広さ約30平方メートルで男女別室。各部屋に礼拝前に身体を清めるための「小浄施設」がある。利用時間は午前11時~午後7時。イスラム教に限らず利用でき、案内も日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語を表記する。
南海なんば駅の祈禱室は9月30日、駅直結の商業施設「なんばCITY」本館地下1階に開く。広さは約50平方メートル。男女別に室内をパーティションで区切り、それぞれに小浄施設がある。天井にはイスラム教の聖地メッカの方角を指す矢印もある。利用時間は午前11時半~午後8時半。
両施設とも案内所で申し込み、係員が祈禱室まで案内する。利用は無料。
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朝日新聞社会部
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