日中韓財務相会議 ２年ぶりに開催

9月19日 23時09分

関係の冷え込みなどから開催が見送られていた日本と中国、韓国の財務相会議がおよそ２年ぶりにオーストラリアで開かれ、対話を継続して経済危機への対応を強化することなどを確認しました。

日中韓３か国の財務相会議は、閣僚の靖国神社参拝などを背景に、日中、日韓の関係冷え込みで去年は開催することができず、ことし５月に予定された会議も韓国の旅客船沈没事故の影響で見送られたため、２年４か月ぶりの開催となりました。
オーストラリアのケアンズで開かれた会議には、日本から麻生副総理兼財務大臣が出席し、議長を務める韓国のチェ・ギョンファン企画財政相が「２年ぶりに３か国の会議が開催されることはとても意義深い。アジアや世界経済の発展につながるよう、建設的な議論をしたい」と述べました。
このあと、デフレ脱却に向けた日本の取り組みやアジアの経済情勢などについて意見が交わされ、対話を継続して経済危機への対応を強化することなどを確認しました。会議のあと、麻生副総理は「日中韓で会議が行われてよかった。外務大臣や財務大臣などいろいろな対話のアプローチがなされつつあることは、関係改善への前触れだと思う」と述べ、中国や韓国との関係改善に期待を示しました。