スコットランド独立否決 自治権拡大へ9月20日 5時46分
スコットランドの独立を巡る住民投票で独立反対派が勝利したのを受けて、イギリスのキャメロン首相は、スコットランドを含めた地方と中央との関係を抜本的に見直す考えを示し、イギリスは今回の住民投票をきっかけに国の在り方を改めて模索することになります。
18日に投票が行われたスコットランドの独立を巡る住民投票は、独立反対派がおよそ200万票を集めて勝利し、スコットランドはイギリスにとどまることが決まりました。
これを受けてイギリスのキャメロン首相は、ロンドンの首相官邸前で声明を読み上げ、今回の住民投票で示されたスコットランドの人々の不満に応えるため、税制や福祉などの分野で自治権拡大を進める考えを示しました。
ただ、スコットランドだけを優遇することについて、すでにイギリスのほかの地域から不満が出始めていることから、キャメロン首相は「イギリスのすべての地域で公平で新たな解決策が必要となる」と述べて、今後、中央と地方の関係を抜本的に見直す考えを明らかにしました。
イギリスは住民投票をきっかけに新たな国の在り方を模索することになりますが、地元のメディアでは今後、地方どうしの利害が衝突して対立に発展することを懸念する指摘も出ており、キャメロン首相の対応に注目が集まっています。
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