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【芸能・社会】

長渕 10万人野外オールナイトライブ 霊峰・富士で来年8月22日

2014年9月19日 紙面から

ライブ開催を発表する長渕剛=東京・紀尾井町で(五十嵐文人撮影)

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 ミュージシャンの長渕剛(58)が18日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで記者会見し、来年8月22日に静岡県富士宮市の休暇施設「ふもとっぱら」で、ファン10万人を動員する野外コンサート「10万人オールナイト・ライヴ2015 in 富士山麓」の開催を発表した。長渕が夜通しのコンサートを開催するのは、2004年8月21日に故郷・鹿児島で7万5000人を動員した「桜島オールナイトコンサート」以来11年ぶり2度目。ソロアーティストによる10万人規模のライブは史上初となる。世界遺産に登録された霊峰の麓で、長渕が音楽史に新たな一ページを刻む。

 伝説の桜島から11年。還暦を目前に、長渕がまたもや全身全霊を懸けた夜通しの9時間ライブに挑む。「10年前、桜島を僕とファンとの『約束の地』と言ったとき、表現者として、次の場所で何かをつくらなきゃと。それが富士だった。東日本大震災があったり、福島に現実を見に行ったとき、『これはやらなきゃ』と。『7万5000人の次は10万人だ!!』と思いました」

 降水確率70%の中、ファンと一緒に太陽を引きずり出した桜島ライブの情熱は、10年たった今も全く冷めていない。

 「もう一度鼓舞して、日本のど真ん中、世界遺産といわれるところで、同じ国の人間が集まって、自然の中で虫の声を聴いたり、生きもののニオイを感じながら夜通し叫びたくなった。そして『生きてるって本当にいとおしいな』っていう思いを共感したいと思いました」

 昨年3月から構想を練り始め、富士宮市の休暇施設「ふもとっぱら」のキャンプ場(35ヘクタール)をライブ会場に選んだ。桜島は、父や母と暮らしたふるさとの原風景。一方で、富士山は父性と母性の両方を併せ持つ場所だと長渕は考えている。

 「(会場の)真正面に富士がバーンとそびえているんです。美しくも気高くて、日本の父であり母であり…。そこに抱かれたいという思いがわいてきました。自分の歌と、みんなの魂のこぶしを富士に届けるぞと。そして登るなら海抜ゼロから、新人のつもりでトライしていきたい」

 桜島ライブの際は、セカンドステージで、片足の感覚がなくなるほど疲労がたまっていた。今回も過酷な挑戦になるが、既にトレーニングを開始しており、強化合宿も行う予定だ。

 「『死にたいほど生きたい』とか、生きる感覚をみんなと共有したい。だから、のどがつぶれるまでやらなきゃ。お客さんから見ると、富士のてっぺんから日が昇る形になりますから。必ずやまた朝日を引きずり出すぞという思いはあります」

 開催中の全国ツアーには、自らスカウトした世界トップクラスの米国人のバックバンドメンバー3人が参加しており、長渕はそのメンバーを富士山にも連れて行くことを明言した上で、ファンにこう語りかけた。

 「10万人集結しろ。そこで何かを見つけろ。とにかく、ここに来やがれ!! それしかありません」

 ◆「10万人オールナイト・ライヴ2015 in 富士山麓」 来年8月22日午後9時から午前6時まで。雨天決行、荒天中止。チケットの先行予約は11月上旬、一般発売は1月下旬の予定。詳細は公式サイト(http://nagabuchi2015.com)へ。

 <桜島オールナイトライブ> 2004年8月21日午後9時半すぎから翌日朝6時半までの9時間、長渕が故郷・鹿児島県の桜島特設ステージで、全国から約7万5000人の観衆を集めて開催したコンサート。2度の休憩をはさみ、全42曲を披露した。このライブにより、鹿児島県全体で50億円の経済効果があったとされている。会場跡地には、桜島溶岩50トンを使ったモニュメント「叫びの肖像」が建てられた。

 

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