蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【サッカー】なでしこ12発大勝 菅沢「ゴール量産してW杯へ」2014年9月19日 紙面から ◇仁川アジア大会 1次リーグB組 日本12−0ヨルダン【仁川(韓国)占部哲也、青山直樹】サッカー男女の1次リーグが18日行われ、女子B組の初戦で中国と引き分けた日本は、第2戦でヨルダンと対戦し12−0で大勝した。FW菅沢優衣香(23)=千葉=が前半だけでハットトリック。12得点は2008年5月の台湾戦の11得点を超える「佐々木ジャパン」の最多得点記録となった。1勝1分けの日本は、22日に決勝トーナメント進出を懸けて台湾と対戦する。男子はE組のタイとインドネシア、F組の北朝鮮がいずれも2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。19日には開会式が行われ、20日から本格的に競技が始まる。 なでしこ待望の大型FWだ! 負傷中のFW高瀬に代わり先発した菅沢が、前半41分までにハットトリックを決める圧巻の存在感。168センチ、63キロの屈強なフィジカルが魅力のFWが、派手な大勝を導いた。 真骨頂を見せたのは1−0で迎えた前半12分だ。MF川澄が上げた緩い右クロス。ゴール前で待ち構えた菅沢は大きく跳び上がると、別格の高さから豪快に頭でネットを揺らした。「高さは自分の持ち味。あの形で得点を取れたのは良かった」 39分にも頭で2点目、41分にはゴール前で右足で押し込んだ。グループ1位通過へ大量得点が求められる中、0−0に終わった中国戦の鬱憤(うっぷん)を晴らす大勝劇。佐々木監督も「菅沢のヘッドは高かったね。自信になったんじゃないか」とたたえた。 菅沢は12年ロンドン五輪の代表入りが有力視されていたが、直前に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷する大けがを負った。「人生で一番サッカーが楽しかった時」(菅沢)から一転、夢だった五輪を棒に振った。 復帰には半年かかり、代表に返り咲いたのは、けがから2年がたった今年5月のアジアカップ。しかし結果は無得点に終わり、「アジア大会では得点を取ってアピールしたい」とゴールへの思いを膨らませていた。 日本の攻撃は今大会は不在のエース・大儀見頼みになりがちだ。スピードと技術に優れた大儀見とは違うタイプの菅沢の台頭は、来年6月に迫るカナダワールドカップ(W杯)へも好材料だ。 五輪を目前で逃し、菅沢もW杯へかける思いは強い。「ロンドンの時は本当に悔しかった。結果を出して代表に残って、W杯に出たい」。遅れてきた大器が、大勝とともに復活を告げた。 (青山直樹) PR情報
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