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サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】青木、Mr.ロ軍超えの3戦計11安打 地区首位タ軍に肉薄、19日から天王山2014年9月19日 紙面から ◇ロイヤルズ6−2ホワイトソックス“ミスター・ロイヤルズ”超え!! ロイヤルズの青木宣親外野手(32)は17日(日本時間18日)、本拠地カンザスシティーでのホワイトソックス戦で4打数3安打。「3連戦で11安打」は、1982年の“ミスター・ロイヤルズ”ことジョージ・ブレットと、80年のウィリー・ウィルソンが保持していた同10安打を抜く球団新記録となった。6−2で勝ったチームは、この日敗れた地区首位タイガースに0・5ゲーム差と肉薄、19日(同20日)からの今季最後の直接対決3連戦にはずみをつけた。また、ワイルドカード(WC)3位のマリナーズとの差を2ゲームに広げた。 神懸かり的な3連戦だった。第1、2打席の快音に続き、迎えた4回の第3打席。相手先発セールの内角82マイル(約132キロ)チェンジアップを、青木は右肘を小さくたたんで打つ高等技術で中前に運んだ。これが、この3連戦11安打目となり、通算3154安打で殿堂入りした82年のブレットと80年のウィルソン(ともに同15打数10安打)を抜く球団記録を樹立。一塁ベース上で新人王が確実なホ軍のアブレイユから祝福されると、破顔一笑した。 しかも、記録をつくった相手がすごい。左腕セールは、試合前までア・リーグ唯一の防御率1点台(1・99)を誇るサイ・ヤング賞の有力候補で、今季は左打者の被打率が1割4分8厘。米放送局FOXスポーツ(電子版)によれば、青木はメジャー5年目のセールから1試合で3安打した初の左打者となった。「あれだけの投手から打てて本当にうれしい。セールを打っての1勝は大きい」。共同電などによれば、青木が納得の表情だった一方で、セールは「この3連戦の青木はお手上げだった。まるで野球教室を開いて(打撃のお手本を示して)いるように打ちまくっていた」と白旗を揚げた。 ヨースト監督も、にやけっ放し。「爆竹より熱いな。説明はつかないが、これ以上の絶好調ぶりはあり得ないくらいだ」。13日に打順を1番から2番に移して以降、5試合で21打数13安打。指揮官は「2番がきっかけになれば、と思っていたが、本当にその通りになった。おかげでチームもチャンス増大だ」とほくそ笑んだ。 これで地区首位タイガースとは0・5差。休養日を挟み、19日からは本拠地に虎を迎え撃つ3連戦だ。「次の戦いが今年を左右する」。青木は目をぎらつかせた。 背番号23にとって、シーズン終盤での優勝争いはメジャー3年目で初めての経験だ。「優勝の可能性があると、集中できる。最高の環境で野球をやれていることが好調の秘訣(ひけつ)」。昨年12月、ブルワーズからトレード移籍した際は、青木自身も関係者に「ロイヤルズはどんなチームなの? 全然知らない」と不安をのぞかせていたが、それから9カ月−。野球選手として最高の喜びであるVレースが、安打製造機の潜在能力を覚醒させつつある。 PR情報
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