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為替市場の今の動き、大きな問題とは思わない=日銀総裁

2014年 09月 19日 14:19 JST
 
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[ケアンズ 19日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は19日、為替市場の今の動きについて、大きな問題があるとは思わないとの認識を示した。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議出席のため訪問中のオーストラリア・ケアンズで記者団に述べた。

黒田総裁は為替相場について「基本的に実体経済、金融市場など経済のファンダメンタルズを反映して安定して推移するのが望ましい」と語った。さらに「最近は日米欧の金融政策の違いにかなり焦点が当たっているが、その他いろいろな経済ファンダメンタルズに沿って安定的に推移するのが望ましい。経済ファンダメンタルズの変化に応じて為替相場が動くことは当然あるが、ファンダメンタルズを離れて動くのは望ましくない」との見方を示した。

足元のドル高/円安の動きに対しては「今の(円相場の)動き自体について、何か大きな問題があるとは思っていない」と指摘。具体的なレベルやスピードについては、コメントする立場にないとした。

また、日銀の目標は為替ではなく、物価と金融システムの安定だとし、「2%の物価安定目標をできるだけ早期に実現するため全力を挙げている。為替レートの水準や先行きにコメントするのは差し控える」とした。

(木原麗花:日本語記事作成 石田仁志)

 
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