経済【原子力再興(上)1】始まったロボット実験 世界が迎える廃炉時代、革新技術がつくる「強い日本」+(2/3ページ)(2014.9.17 08:52

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【原子力再興(上)1】
始まったロボット実験 世界が迎える廃炉時代、革新技術がつくる「強い日本」

2014.9.17 08:52 (2/3ページ)原発
日本原子力発電・東海発電所(茨城県東海村)の廃炉作業では、ロボットを使った熱交換器の撤去作業が行われる

日本原子力発電・東海発電所(茨城県東海村)の廃炉作業では、ロボットを使った熱交換器の撤去作業が行われる

 世界は“廃炉時代”を迎えようとしている。石油ショックを背景に昭和40~50年代にかけて運転を開始した原発が30~40年の運転期間を次々と過ぎるからだ。すでに世界19カ国で136基の原発で作業が進んでいる。一方、廃炉を終えたのは米国とドイツ、日本の13基のみだ。

 日本原子力産業協会によると、世界で稼働している原発は31カ国・地域で426基(今年1月1日現在)にのぼる。「平成32年ごろには、さらに100基以上が廃炉になるのではないか」との予測もある。

 日本では、東日本大震災後に改正された原子炉等規制法で原則40年の運転期間が規定された。40年を超えて原発を運転する場合、新規制基準に照らして安全審査を通過することが条件だ。美浜原発1、2号機や敦賀原発1号機など(いずれも福井県)は既に40年が経過しているが、基準をクリアするのは容易ではないとみられる。

 政府は4月に策定したエネルギー基本計画で、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけた。安全基準のハードルが高まる中で、中長期的にベースロード電源を維持するには、原発の建て替えとそれに伴う廃炉が不可欠だ。

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