特集
派遣風俗嬢 「上智に入らなければ風俗嬢になってなかった」
2014.09.16 15:59
偏差値の高い有名大学に通う女子大生のアルバイトといえば、家庭教師や学習塾講師など学力を生かした職種を思い浮かべるが、最近ではカラダで男性に奉仕する「風俗業界」がバイト先として当たり前に認知されているという。
なぜ
偏差値の高い有名大学に通う女子大生のアルバイトといえば、家庭教師や学習塾講師など学力を生かした職種を思い浮かべるが、最近ではカラダで男性に奉仕する「風俗業界」がバイト先として当たり前に認知されているという。
なぜ彼女たちは知力ではなく性を武器に働くのか。急増している高学歴風俗嬢たちの素顔に迫った。
上智大学文学部卒の牧田博美さん(仮名・26)は、厚めの唇が特徴的な大人びた雰囲気。デリヘルに勤務しているが、この仕事を始めたきっかけは借金の返済だったという。
「和歌山から上京し、都心での学生生活が嬉しくて、毎日のように渋谷や新宿で、お金持ちの友達と一緒にブランド品を買っていたら、あっという間にお金に困るようになりました」
消費者金融にも手を出し、借金は最大で250万円に膨らんだ。
「公務員の親に無心するわけにはいかず、キャバクラで働いてもせいぜい月に20万円が限界。卒業までになんとか返済したいと思って、キャバクラのオーナーに肩代わりしてもらって、その代わりに系列のデリヘルで働くことにしました」
アパレルに就職後も借金返済のためデリヘルの仕事は続けたが、会社での人間関係に疲れ、風俗一本に。
「全額返済には6年間かかりました。それで風俗からは足を洗おうと思ったんですが、入社面接に行っても、退社後の空白の期間をどう説明していいかわからなくて、結局、風俗嬢を続けています。上智に入っていなければ風俗嬢にはなっていなかったと思います」
※週刊ポスト2014年9月12日号