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 西アフリカで大流行するエボラ出血熱の感染拡大を防ぐため、シエラレオネ政府は19日、国民に自宅からの外出を3日間禁じる緊急措置を開始した。一方、ギニアではエボラ出血熱の啓発活動中だった保健関係者らが遺体で発見された。現地の村人たちに殺されたとみられる。

 AFP通信などによると、シエラレオネの外出禁止措置は、医療従事者や治安関係者らを除く約600万人の全国民が対象。約3万人のボランティアが戸別訪問し、エボラ出血熱に関する知識を教えたり、手洗い用の消毒薬などを手渡したりする。

 コロマ大統領は「緊急措置により、エボラ出血熱の拡大は食い止められるだろう」と述べたが、援助関係者らは、人や物の流れが妨げられることにより、食料品や医療品の不足がさらに悪化する恐れがあると指摘している。