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 仁川(インチョン)アジア大会に出場するホッケーの日本男子選手が、韓国の女子高校生に日本ホッケー協会のバッジを渡したことが、問題視された。2本のスティックの下に太陽を描いた協会のバッジのデザインが、旭日(きょくじつ)旗を連想させたという。交流を図ろうとした行為が思わぬ反発を招いたことに、関係者は困惑している。

 韓国の聯合ニュースなどによると、16日に仁川市の富平(プピョン)女子高校で練習していた選手たちが、見学に来ていた女子高校生約20人に記念品としてバッジを渡した。ところが、韓国で旭日旗は日本の軍国主義の象徴とされており、不審に思った生徒が教師に連絡。学校側は18日、大会組織委員会に問題として報告した。組織委は詳細を調査中としている。

 日本ホッケー協会によると、協会のシンボルマークは1946年ごろから使用している。国際試合ではバッジを対戦相手に手渡しており、韓国との対戦でも何度も使ってきたという。今大会に出場する男女代表のヘッドコーチはいずれも韓国人だ。仁川入りしている日本オリンピック委員会(JOC)関係者は「相手を不快にさせようという意図は全くない」と説明。日本ホッケー協会の宮野正喜広報・マーケティング委員長も「コメントのしようがない」と驚いていた。