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モルダバイトの偽物（モルダバイトの真偽～No.1）

前回モルダバイトの偽物について触れた。前回の記載以降現在まで当方宛にご相談やご質問が非常に多く寄せられている。消費者の関心の度合いが高く、改めて新しい注意情報と併せて２回に渡って検討したい。今回第１回目は当方に多く寄せられるご相談内容と実際の具体的な事例を紹介する。２回目は消費者の対処方法を検討する予定である。モルダバイトは偽物が多く出回っているがどういったものが偽物なのか？どういうモルダバイトが高品質のモルダバイトなのか？というご質問が多い。後記の事例のように写真画像では一般消費者または一般業者は判断が難しいだろう。偽物のモルダバイト実物を実際に見ても難しいと思う。我々のような卸輸入専門業者でも写真画像だけでは正確な判別は不可能である。業界の中でも当方を含めて一部業者間では既に偽モルダバイトの作成方法の解明とそれに対処する鑑別方法が知られている。本稿は不特定多数の悦読者がおられるので詳細は記載できないが、本物とは色合いも異なる点が一見して分かる点のみを挙げておこう。ご質問の中で「内包物が無い方が高品質のモルダバイトである旨」お店の店員が言っていた、といったものがあったが、これは誤りである。内包物（Gas Bubble）があるからこそ天然のモルダバイトなのであり、内包物が無いきれいなものビーズが希望であればガラス玉を購入するのが良いだろう。バブルには約1500万年前の隕石衝突の衝撃で混入した当時の大気・気体が混入している。琥珀では虫がしばしば混入していることがあるが、それと同様で貴重といえるだろう。モルダバイトの偽物は一種の合成物で生成されるのでガラス玉作成よりはコストがかかり、多少ガラス玉よりは価値があるといえるが、安ければ安いほど良いという思いの消費者に付け込んだ悪質な例が後記の例である。人間は思い込みや自分の好まないもの、耳が痛くなるような話には耳をふさいでしまったり、自分は正しいと信じる場合がある。価格にはそれなりの理由があるのである。しかし、それでは高価なものが天然のモルダバイトなのかといえば正しく無い。事例１：当方宛に次のようなご相談が寄せられた。とある業者からモルダバイトブレスレットを購入しようと思うが本物でしょうか、と写真の送付を受けた。当方ではモルダバイトブレスレットの偽物の可能性が高いと判断したが、その方の意思も尊重し、一切真偽の判断の回答は避けた。一般的な注意点とアドバイスのみ記した。その後の当方のアドバイスと消費者の追及でその業者は偽物であることを話したという。そして本物もある、と。その業者は偽物のモルダバイトをモルダバイトとして販売し、追及が無ければそのまま偽モルダバイトを消費者に販売していたのだろうか。

次回は対処方法について検討したい。

詳細な説明は日昇堂卸販売部まで

（http://www.sunrisefirm.com)。