みんなの党、内紛激化
2014年9月18日6時0分 スポーツ報知
みんなの党のお家騒動が激化した。党は17日の役員会で、渡辺喜美前代表(62)が掲げる与党との連携路線を多数決で否定。渡辺氏はこれに激怒し、両院議員総会で議論すべきだとして、開催に向けた「署名活動に入る」と記者団に表明した。
役員会直後の両院議員懇談会では、渡辺氏は野党再編路線の浅尾慶一郎代表(50)と、ののしり合いに近い批判合戦を繰り広げた。部屋に響き渡る大声で「党を大きくするために、どれだけ苦労してきたか。誰が選挙の供託金を集めて払ったのか」。8億円借り入れ問題で代表辞任したことはさておき、自らが「党の創業者」であることを強調した。
さらに「なぜ与党再編を排除し、野党再編なのか」とまくし立てたが、浅尾氏は動じず「選挙を経ずして与党に入って下請けになるのは民主政治の否定だ」と突っぱねた。両者の亀裂は深く、もはや党の再分裂は避けられそうもない。水野賢一幹事長は会見で「修復は不可能だ」と言い切った。
浅尾氏は同日夜のBSフジ番組で、渡辺氏について「党の名誉が著しく毀損(きそん)されれば、手続きを経ての除名もあり得る」とまで言及。一方の渡辺氏は10日に党所属国会議員21人のうち過半数の側近議員ら11人を集めて会合を開いており、自らが党内多数派であると自信を見せている。