遼、５番ドッグレッグで「イーグル狙う」

2014年9月18日6時0分スポーツ報知

２３歳の誕生日を迎え花束を受け取る石川（右）

　男子プロゴルフツアーのＡＮＡオープンは１８日、北海道・札幌ＧＣ輪厚Ｃで開幕する。大会ホストプロの石川遼（カシオ）は１７日、２３歳の誕生日を迎えた。今大会は５度の出場で予選落ち２度、１０年の１２位が最高。「あまりいい結果を残せていないので、明日こそいい２３歳のスタートを切りたい」と語った。

　石川にとって、輪厚は「２年ぶりに来て、どう成長したかが分かるコース」。この日のプロアマ戦で変化を実感する場面があった。右ドッグレッグの５番パー５。ドローボールを得意とするため第１打が左ラフに突き抜けることが多かったが、フェード気味にフェアウエーど真ん中を捉えた。「引き出しが増えて完璧なティーショットが打てた。あのホールでイーグルを狙っていけないと世界では戦えない」。５番でのイーグルは過去１６ラウンドで０９年第１Ｒの１度だけだが、５アイアンでピン手前５メートルのカラーに“２オン”させた。

　年を１つ重ねたが、特別な感慨はない。「ベッカムがレアルマドリードに入った時の背番号が２３だった。それが浮かぶくらい」。２３歳の１年で成し遂げたいことに「米ツアーでの優勝」と挙げ、欲しいものにも石川らしく返した。「物欲はないです。目に見えるものではない。結果を残すこと。そして自信を得ること」。１０月に開幕する来季の米ツアーを見据え、苦手コースを克服する。（高木　恵）