秋山は精悍な表情で勝利を誓った

「ＵＦＣ　ＪＡＰＡＮ　２０１４」（２０日、さいたまスーパーアリーナ）で２年半ぶりの復帰戦を行う“反骨の柔道王”秋山成勲（３９）が、前ＷＢＣ世界フライ級王者・八重樫東（３１）に闘魂を注入されていた。

　秋山は２０１２年に左膝前十字靱帯を断裂してから約２年半、実戦から遠ざかっている。その間、日本や韓国で芸能活動も行ってきたが「そういう仕事をさせてもらって感じたのは、そこが自分の居場所じゃないということ。むしろ『自分には格闘技しかない』という思いが強くなった」と断言。噂された「芸能界転身説」を一蹴した。

　今回はアミール・サドラー（３４＝米国）が相手。ブランクについては「気にしていない。その分しっかり体をつくれたとプラスに考える」と自分に言い聞かせるように語ったが、ヒザの状態は「正直、１００％ではない」と本音もチラリ。それでも秋山を奮い立たせるのは、５日に“軽量級世界最強”ローマン・ゴンサレスに惜敗して王座を失った八重樫の存在だ。

「八重樫選手の試合を見て感動した。自分もお客さんの心を動かすような試合をしたい。どんどん前に出る」とキッパリ。現在４連敗中で、結果次第ではＵＦＣをリリースされる危険もあるが、手堅い勝利など望んでいない。リスクを冒してでもサドラーをＫＯするつもりだ。