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車道をはみ出し3人はねたか
09月18日 20時18分

車道をはみ出し3人はねたか
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17日、東京・世田谷区の住宅街で、軽トラックが下校途中の小学生をはね、3人が重軽傷を負った事故で、意識不明の重体だった女の子1人が18日、亡くなりました。
警視庁は現場の状況から、軽トラックが車道をはみ出して道路脇の路側帯を走行した結果、3人をはねた疑いがあるとみて、運転手の男を逮捕して事故の詳しい原因を調べています。
この事故は、17日午後1時半ごろ、世田谷区代沢で、走ってきた軽トラックが道路の右脇に突っ込み、近くの区立池之上小学校に通う3年生の女の子3人をはねたものです。
3人は当時、通学路を下校中で、このうち、近くに住む遠藤愛依菜ちゃん(9)はトラックと電柱の間に挟まれ、意識不明の重体で病院に運ばれて手当てを受けていましたが、18日午後、亡くなりました。
また、ほかの2人の女の子も重軽傷を負いました。
警視庁は、軽トラックを運転していた東京・立川市の会社経営、松村肇容疑者(61)を事故直後に逮捕した後、本人がけがをしていたため釈放しましたが、あらためて過失運転傷害の疑いで逮捕しました。
調べに対し、「事故の責任はすべて私にあります」と供述しているということです。
警視庁によりますと、現場には専用の歩道はなく、3人は道路脇の路側帯付近を歩いていてはねられたとみられていますが、警視庁のその後の調べで道路右脇の路側帯に、ブレーキの痕の様なものが見つかったということです。
警視庁は軽トラックが車道をはみ出して路側帯を走行した結果、3人をはねた疑いがあるとみて事故の詳しい原因を調べています。
事故現場の近くに住む、遠藤さんを知る70歳の女性は、「帰りはいつも3人で帰っていて、見かけたときには『車に気をつけてね』と言うと『うん』と言ってニコッと笑っていました。亡くなったのがあの仲良し組みの子だと知り、時間がたてばたつほどショックです」と話していました。
また、遠藤さんの家族をよく知る74歳の男性は、「学校があれば毎日のように家の前を通って帰るので帰宅時間に見かけていました。
とにかくかわいい子で、おじいちゃんもとてもかわいがっていたので亡くなったと聞いてとてもショックです。一緒にいた子たちも相当打撃を受けるだろうから、こころのケアをしっかりして1日も早く元気に登校できるようになったらいいと思います」と話していました。
遠藤愛依菜さんが亡くなった事故現場には、夜になっても地元の人たちが次々と訪れ、花束やお菓子などを手向けたあと静かに手を合わせていました。
遠藤さんの姉が同級生の高校2年生の女子生徒は、「お姉ちゃんが大好きな子で、お姉ちゃんみたいになりたいと言ってダンスに一生懸命取り組んでいました。天国に行っても応援してるよと思いながら手を合わせました」と話していました。
遠藤さんの父親と知り合いの77歳の男性は、「近くに住んでいて本当にいたたまれなくて花を手向けに来ました。小学生は一番かわいい頃なので親の気持ちを考えるとつらいです」と涙ながらに話していました。