コラム:スコットランドの独立機運が世界に鳴らす警鐘
Mark Leonard
[16日 ロイター] - スコットランドの独立機運について、多くの人は政治的な先祖返りだとみているが、実際にはむしろ、未来の政治について多くを物語っている。
今週実施されるスコットランド独立の是非を問う住民投票。複数の世論調査からは接戦が予想されており、最終的に独立反対派が勝利する可能性もまだある。筆者はスコットランドにとっても、英国にとっても、その方がいいと思っている。
しかしながら、住民投票の結果がどうであれ、独立反対派より賛成派の方がスコットランドの政治課題の形成に影響力をもたらしたことは認識しなくてはならない。独立機運の高まりは、世界中の政治にも変化をもたらし得る。
これまでのスコットランド独立をめぐる解説では、スペインのカタルーニャやベルギーのフランドル、カナダのケベック州などにも独立機運が波及するかどうかに焦点があてられている。
だが実際には、スコットランドの政治的傾向は、独立機運が特に高まっていない多くの国々の変化にもかかわっている。
特に4つの政治的傾向を指摘したい。
1)経済より自治を重視 続く...
さらなる円安は経済にプラスか
円安がインフレ率を押し上げる力は強くなっており、経済へのマイナスの影響には注意が必要とJPモルガンの佐々木氏は指摘。
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