WEBRONZA編集部

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9/18 トークセッション『「家事ハラ」炎上! 女たちは何に怒っているのか』にご招待(応募締切 9/12)

2014年08月20日

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 「家事労働ハラスメント〜生きづらさの根にあるもの」(岩波新書)の竹信三恵子さんと、「草食男子」「肉食女子」の名付け親である深澤真紀さんが、女性も男性も働きやすい社会、暮らしやすい世の中を実現するにはどうすればいいのか語り合い、フロアのみなさんと一緒に考えます。WEBRONZA会員以外の方も参加できます。奮ってご応募ください。 

たくさんのご応募、ありがとうございました。
受け付けは締め切りました。

■WEBRONZAトークセッション
「家事ハラ」炎上! 女たちは何に怒っているのか(概要)

ゲストスピーカー: 竹信三恵子 × 深澤真紀
日時: 9月18日(木) 19時〜(18時30分開場)
場所: 東京堂ホール(東京堂書店6階=東京都千代田区神田神保町1−17)
ご招待対象: WEBRONZAご契約の方、朝日新聞デジタル有料会員
参加定員: 50名(申し込み先着順)※定員になり次第、締め切らせていただきます
※会員以外の方:参加費1000円(税込み)を申し受けます

*  *  *

 この夏、「妻の家事ハラ」をうたった大手ハウスメーカーの広告がネット上で物議をかもしました。和光大学教授で、ジャーナリストの竹信三恵子さんは驚きました。「家事ハラ」は昨年秋、竹信さんが出版した『家事労働ハラスメント〜生きづらさの根にあるもの』(岩波新書)での造語だったからです。

 本のなかでは、「家事労働ハラスメント(家事ハラ)=家事労働を蔑視・軽視・排除する社会システムによる嫌がらせ」と定義し、こうした蔑視によって、家事労働の担い手とされる女性が、貧困や生きづらさへと追い込まれていくことを竹信さんは伝えようとしたといいます。それが、物議をかもした広告の「妻からの家事ハラ」では、「家事をやらされる男性のつらさ」を指す言葉に転化させられてしまっていたのです。

 この問題の本質は、こうした少数派の言葉の無力化であり、それを繰り返してきた「社会の装置」だと竹信さんは言います。それはかつて、コラムニストの深澤真紀さんが提唱した「草食男子」が、女性と対等に気軽につきあえる新しい男性像を示すものだったのに、雑誌などを通じて「恋愛もできないダメ男」の意味へとすり替えられていったのと通じる、とも指摘します。こうした例は多数あり、セクハラ、ワークシェアリングなども本来の意味が見えにくくなっていった経緯があります。

 今回のWEBRONZAトークセッションでは、今回の問題を手がかりに、こうした言葉の無力化の問題とともに、いま女性が日本社会で働くこととはどういうことなのか、いかなる困難を伴うことなのか、考えてみたいと思います。それはとりもなおさず、日本の企業社会での男性の働きづらさや、日ごろの暮らしにくさの正体を見つめ直すことにもなるはずです。

 年功序列や終身雇用が過去のものとなり、非正規雇用が当たり前になった日本社会で、女性も男性も明日への展望を抱きながら働くとはとても困難になっています。成長戦略の柱のひとつとして女性の活用を唱える安倍政権の雇用・労働政策や、長時間労働や過労死問題、ブラック企業対策、格差問題など、具体的な実例を踏まえたお二人の話に耳を傾け、一緒に考えてみませんか。

関連テーマ:「家事ハラ」を放置するな

■ゲストスピーカー紹介

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竹信三恵子(たけのぶみえこ)ジャーナリスト・和光大教授
東京生まれ。1976年、朝日新聞社に入社。水戸支局、東京本社経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)などを経て2011年から和光大学現代人間学部教授。NPO法人「アジア女性資料センター」と、同「官製ワーキングプア研究会」理事も務める。著書に「ルポ雇用劣化不況」(岩波新書 日本労働ペンクラブ賞)、「女性を活用する国、しない国」(岩波ブックレット)、「ミボージン日記」(岩波書店)、「ルポ賃金差別」(ちくま新書)、「しあわせに働ける社会へ」(岩波ジュニア新書)、「家事労働ハラスメント〜生きづらさの根にあるもの」(岩波新書)など。共著として「『全身○活時代〜就活・婚活・保活の社会論』など。2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞。 
→竹信さん「家事ハラ」関連記事はこちら

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深澤真紀(ふかさわ・まき)コラムニスト・淑徳大学客員教授
1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。在学中に「私たちの就職手帖」副編集長を務める。卒業後いくつかの出版社で働き、1998年企画会社タクト・プランニングを設立、代表取締役就任。2006年に「草食男子」「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテン受賞。著書に、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)、『輝かないがんばらない話を聞かないー働くオンナの処世術』、津村記久子との対談集『ダメをみがく――”女子”の呪いを解く方法』(紀伊國屋書店)、『日本の女は、100年たっても面白い。』(ベストセラーズ)など。 

たくさんのご応募、ありがとうございました。
受け付けは締め切りました。

受け付けを確認した方には9月16日までにメールでご連絡します。プリントアウトのうえ、当日ご持参ください。

※一般の方で参加を希望される場合
受け付けは終了いたしました。
当日、会場の受け付けで参加費 税込み1000円(当日、現金で精算)を申し受けます。

《ご注意》

・ご応募は当日、参加可能な方のみとさせていただきます。譲渡などはできません
・参加費につきましては、当日おつりのでないよう、ご協力をお願いいたします
・会場までの交通費は、各自負担とさせていただきます
 会場:東京堂ホール
  東京メトロ半蔵門線「神保町駅」
  都営新宿線「神保町駅」
  都営三田線「神保町駅」  いずれもA7出口より徒歩2分
  神保町駅からの地図