[フランクフルト/香港 17日 ロイター] - フランクフルト市場に上場している中国の靴メーカー、ウルトラソニック
中国企業のガバナンス体制に対する投資家の懸念は一層深まりそうだ。比較的小規模な中国企業の監査書類偽証疑惑や経営管理体制の不備を利用して、空売りを仕掛ける投機筋もすでに現れている。
同社は声明で「中国本土と香港にあった現預金資産の大部分が移管され、関与できない状況にある。また先週末からCEOおよびCOOの行方がわからなくなっている」とした上で、ドイツの持ち株会社には十分な手元資金があり支払や債務の履行には問題ないとした。
ウルトラソニックはこの8月には、買収資金としてノムラ・インターナショナル(香港)から6000万ドルの与信枠を獲得したと発表している。
ウルトラソニックによると、与信枠は買収合意の成立から3カ月以内に利用することが条件になっているという。これまでに実際に利用された与信の額は明らかになっていないが、関係筋は資金は既にないとしている。
ノムラ・インターナショナル(香港)はコメントを控えた。
*見出しを修正して再送します。
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