“最終処分場”小里環境副大臣が候補地視察 |
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指定廃棄物の最終処分場の建設を巡って、就任後初めて小里泰弘環境副大臣が県内の候補地を視察しました。この中で小里副大臣は「近く詳細調査」に踏み切る方針を示しました。17日午前、最終処分場の候補地、大和町の下原地区を訪れた、小里泰弘環境副大臣。小里副大臣の候補地視察は就任後初めて。候補地が、「陸上自衛隊王城寺原演習場」に、隣接することから、視察では、騒音や振動などについて説明を受けた。その後、一行は、大和町役場を訪問。この中で浅野元町長に対し、小里副大臣は「現地での詳細調査という段階に移っていくので、これについても町の指導を頂きながら、なるべく迅速に進めたい」と話し候補地を絞り込むための、大規模な地質調査、いわゆる「詳細調査」を“迅速に進めたい”と協力を求めた。これに対して浅野町長は、詳細調査の前に、住民に対して、説明会を開くよう要望。小里副大臣も「検討する」と応じた。次に向かったのは加美町の田代岳。候補地を抱える3つの市町の中で、唯一、詳細調査の受け入れに反対している加美町。住民100人以上の「最終処分場の建設反対」の声があげる中、到着した小里副大臣。猪股洋文町長からは、改めて、“詳細調査の受け入れ反対”を突きつけられた。猪股町長は小里副大臣に「加美町としては、詳細調査の受け入れは拒否する」と述べ、これに対し小里副大臣は、「それぞれ疑問点についてやはり詳細調査を通じて、しっかりと応えたい」と話した。従来と変わらず、“平行線”に終わった今回の話し合い。小里副大臣は猪股町長との会談後、「雪が降るということを考えると、11月末までには現地調査を完了する必要がある。地域の事情を勘案しながら、準備が出来次第、なるべく早期に運んでいきたい」と話した。3ヵ所目となる栗原市の深山嶽も視察した小里環境副大臣。自治体・住民とどう折り合いをつけるか。時間がない中で、その手腕が問われている。
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地下鉄東西線車両・工場出場前検査 |
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来年開業が予定されている仙台市地下鉄「東西線」の第一編成の新型車両が、大阪で、組み立てをほぼ終えました。17日は、仙台市交通局の職員が工場を出発する前に、最終検査を行い車両に異常がないかを確認しました。来年開業予定の地下鉄東西線で使用される新型車両「2000系」は、東大阪市の鉄道車両メーカーが製造していて、第一編成となる4両の車両の組立てがほぼ終わりました。17日は、仙台市交通局の技術担当者や運転士の6人が東大阪市の工場に入り、組み立てられた車両が設計図通りでサイズに狂いはないか、また、部品が正しく取り付けられているかなどを細かく確認しました。この検査は18日まで行われ、異常がなければ第一編成の車両は、大阪から、今月下旬に若林区の荒井車両基地へ運び込まれます。仙台市交通局技術課中村浩係長は「まだ検査の途中ですけれど非常に良い仕上がりになっていると思います」「この車両を仙台に持って行ってからは数多くの車両の性能試験等を行いまして様々な試験をして開業を迎えることになります」と話しました。地下鉄東西線の新型車両は、4両編成の車両が全部で15本製造されることになっていて来年夏まで製造が続きます。
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東北新幹線上下線全線で運転見合わせ |
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17日午前、東京駅の新幹線ホームの下から煙が出たと通報があり、東北新幹線は2時間に渡り全線で運転がストップしました。JR東日本によりますと、17日午前9時50分ごろ、東京駅の新幹線ホームの下から、「煙が出ている」と駅員が消防に通報しました。これを受け安全確認を行ったため、東北新幹線は一時、全線で運転を見合わせました。利用客は「1時半までに有楽町に着きたいが大変」とか「四十九日法要で那須塩原に出かけるので困った」と話していました。消防で現場を確認した結果煙や燃えた物は確認されず、およそ2時間後の正午に運転が再開されました。この影響で東北新幹線は上下線合わせて11本が運休し、最大でおよそ2時間の遅れが出ました。遅れは現在も続いています。
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受刑者逃走の対応訓練 |
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宮城刑務所から受刑者が逃走した場合の連絡態勢を確認しようと、17日、宮城刑務所と県警が初めての合同訓練を行いました。17日の訓練は、受刑者を護送中の車が追突されて、その隙に受刑者が逃走したという想定で行われました。県内で初めてとなる今回の合同訓練には警察官と刑務官、およそ200人が参加しました。訓練では、刑務官が駆け付けた警察官に、逃走者の服装や体型などの情報を伝え、近くの公園や駅などに緊急配備が敷かれました。その後、逃走していた受刑者が発見されると、警察官と警務官が協力して逃走者の身柄を次々とおさえました。宮城刑務所庶務課福吉正幸課長は「宮城刑務所の近くには小中学校もあるので、受刑者が逃走したということは万が一にもあってはならないこと」「訓練を契機として、警察関係機関との連携深めて更なる警備体制の強化を図っていきたい」と話しました。宮城刑務所には受刑者およそ900人が収容されていますが、これまでに受刑者が逃走したことはないということです。
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東電への賠償請求に向けた研修・相談会 |
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福島第一原発事故による東京電力への損害賠償請求について、17日、県は、農家や事業者を対象にした、研修会と相談会を開きました。これは、原発事故に伴う風評被害などに対し、損害賠償請求の制度や手続きについて理解を深めてもらおうと、県が去年から開いているものです。17日は、農家や食品加工業者などおよそ30人が出席し、弁護士が請求方法の解説や個別相談を行いました。また、研修会では、東京電力への直接請求が認められない場合でも、国の仲介機関への申し立てで、和解に至ったケースなどが紹介されました。白石市のイワナ養殖業者は「風評被害は(原発事故との)因果関係の証明が難しい/個人の力ではどうしようもないので第三者を入れないといけない」と話し大河原町の運送業者は「(今後)どうなるか分からない。17日の話を聞いて、もう少し希望を持ちたい」と話しました。この研修会と相談会は、11月末まで県内6ヵ所で開かれる予定です。
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スーパー殺人未遂で被告が無罪主張 |
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去年8月、石巻市のスーパーマーケットで客の女性を包丁で刺し、殺人未遂などの罪に問われた男の初公判で、被告側は責任能力がなかったと無罪を主張しました。殺人未遂などの罪に問われているのは石巻市双葉町の無職、遠山悦朗被告(43)です。起訴状によりますと遠山被告は去年8月3日、石巻市内のスーパー店内で、殺意を持ってレジで支払いをしていた客の女性の背中をナイフで刺し、重傷を負わせたとされています。遠山被告は逮捕されたあと去年11月まで鑑定留置されていました。17日の初公判で、遠山被告は女性を刺したことは認めたものの、「当時、統合失調症を患っていて責任能力はなかった」と無罪を主張しました。これに対し検察側はクレジットカードを使って自らナイフを購入したことなどを挙げ、殺意はあり責任能力を問うことはできると主張しました。判決は来月6日に言い渡されます。
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高校生英語弁論大会 |
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県内の高校生が英語の表現力や構成力を競うスピーチコンテストが17日仙台市内の高校で行われました。コンテストでは県内16校から出場した男女24人が、各自が用意したテーマでおよそ5分間、身ぶり手ぶりを交えながら熱弁を奮いました。審査は、スピーチの内容や構成力が最も重視されます。生徒たちは自身の経験で感じたことや、社会問題などについて流暢な英語で主張を繰り広げました。生徒は、「あなたの挑戦は不可能なようにみえますか?もしそうならば、あなたに必要なことは、できると信じて、最初の一歩を踏み出す勇気をふるい起すことです。」と英語で話しました。この大会の優勝者と準優勝者は11月に秋田で行われる東北大会に出場します。
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