政府 「再稼働進める」文書を地元に提出9月12日 20時53分
九州電力の川内原子力発電所について、政府は「再稼働に求められる安全性が確保されることが確認された」として、「再稼働を進めることにする」という方針を文書で鹿児島県などに提出しました。
政府の方針を示した文書は、鹿児島県庁を訪れた資源エネルギー庁の上田隆之長官を通じて、伊藤知事に提出されました。
文書では、「原子力は安全性の確保を大前提に重要なベースロード電源と位置づけるとともに、世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合には再稼働を進める」としています。
そのうえで、川内原発について、「原子力規制委員会によって新規制基準に適合すると認められ、再稼働に求められる安全性が確保されることが確認された。政府として再稼働を進めることとする」としています。同じ内容の文書は、川内原発が立地する鹿児島県薩摩川内市にも提出されました。
文書を受け取った伊藤知事は記者会見し、「文書でエネルギー政策上の原発の必要性と川内原発の再稼働の前提となる安全性の確保について、政府の考え方が明確に示された。国の責任はこの文書で明確になったと思う」と述べ、政府の方針を評価する考えを示しました。
川内原発の避難計画とは
原子力防災を担当する内閣府は、ことし7月から川内原発の半径30キロ圏内を対象に、自治体の防災計画や避難計画に基づく事故時の対応がどこまで具体的に決まっているかや準備ができているかの確認を進めてきました。
それによりますと、5キロ圏内の薩摩川内市にある7つの病院と福祉施設では、それぞれ避難計画が作られ、およそ360人の患者や入所者の避難先は鹿児島市や姶良市の13施設と決まっています。
また、5キロ圏内の入院患者や自家用車のない住民の避難に、バスや福祉車両合わせて110台が必要ですが、地元のバス会社との間で近く協定を結び、運転手を含めて確保できる見通しが立ったとしています。
一方、半径5キロ圏外で病院や福祉施設の避難先が事前に決まっているのは、半径10キロまでで、10キロから30キロ圏内の227の施設のおよそ9700人については、鹿児島県が事故が起きたあとに、事前にリストアップしておいた施設の中から避難先を調整するとしています。
避難に使うバスや福祉車両なども事前には決めておらず、不足した場合は隣接する熊本県や宮崎県などの支援を求めるとしています。
実際に事故が起きた場合には渋滞などの混乱も予想され、計画どおりに避難などの対応がとれるのか、訓練などを通して検証することが求められます。
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