タバコよりも体に悪い!死に至るリスクもたらす「社会的孤立」のコワさ

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突然ですが、アナタは健康的に長生きしたいですか? 長生きのために、タバコをやめたり、お酒を減らしたり、日常的な運動や食生活にも気をつけたりするなど、何かしら意識している人は多いでしょう。

でも実は、これらの生活習慣に気をつけている人であっても、“とある環境”に置かれてしまうと、飲酒や喫煙をしているのと同じくらいに悪影響で、それが原因となって病気や死の危険が高まるというのです。

そんな恐ろしい環境とは……“社会的孤立”です。いったいこれは、どんな状態を指すのでしょうか。そこで、アメリカのサイト『Psychology Today』とオーストラリアの情報サイト『The Australian』の情報を参考に、社会的孤立の恐ろしさと防止策について、早速見ていきましょう。

 

■“社会的孤立”とは

一般的に、“社会的孤立”とは、家族や親戚、友人などとのコンタクトを持たない状況を指しています。これらの人たちと日ごろあまり接触していないという人は社会的孤立状態に陥る危険があるので注意が必要です。

『Psychology Today』の記事によると、単なる孤独よりも社会的孤立に置かれた状況のほうが深刻であり、死亡リスクが高いことが指摘されています。

 

■“社会的孤立”は毎日タバコ15本吸うのと同じリスク!?

どんなにエクササイズを頑張ったり肥満を避ける生活を送っていたとしても、社会的に孤立している状況の場合、健康面での悪影響が出てくるようです。

さらに社会的孤立は、“1日に15本タバコを吸うことや毎日6ユニット(1ユニットは純アルコール8gとされ、一般的に女性は1日に2〜3ユニットを超える飲酒量を控えるべきとされている)の飲酒を続けるのと同じくらい健康に悪い”とハッキリと断言されているのです!

15本といってもピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的に市販されている1箱20本入りのタバコの3/4に当たる本数を、毎日吸い続けているということ。そのリスクは大きいといえるでしょう。

また、6ユニットの酒量は、ワインで約4杯、アルコール度の高い蒸留酒で6ショット分です。

 

■“社会的孤立”を未然に防ぐには

こういった社会的孤立を防ぐためには、とにかく社会との繋がりを大切にしていくことが重要といえます。

親戚付き合いやママ友、女子会、地域での交流などを少し面倒に感じるときもあるでしょう。けれども、仕事でも地域活動でも趣味のサークルでも何でもいいので、できる限りとにかく他人との繋がりを持ち続けるように意識し続けることが大切といえます。

そして、未婚だけでなく離婚したことによってシングルになった女性の場合、完全に社会的に孤立するような環境を作り出さないようにするには、恋人やパートナーがいたほうが心強いといえるかもしれません。

アラサーを超え自分のスタイルが確立してくるようになると、年齢を重ねるごとに、自分が無理してまで人と付き合うのは面倒だと感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、社会的孤立に陥る事態を防ぐためには、周りにいるあらゆる人々との関係構築は重要だといえるかもしれませんね。

 

以上、飲酒や喫煙と同じくらい体に悪影響を与える“社会的孤立”についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

この他にも、社会的な孤立は近年の日本で社会問題となっている“孤独死”のリスクも含んでいます。

今回の記事では、孤独を感じることも精神的によくないことではありますが、それ以上に、社会的に孤立した環境にいることで、病気や死のリスクが上がってしまうという、とても怖い事実をお伝えしました。

今はまだ社会との繋がりがあるから大丈夫という人も、病気や死のリスクをおさえるために、生涯を通じて社会的に孤立した環境に陥らないように、ぜひ気をつけてください。

 

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【参考】

※ Isolation as harmful as smoking 15 a day - The Australian

※ Lonely? Socially Isolated? - Psychology Today

※ 英国国民保健サービス(NHS)推奨ガイドライン - 特定非営利活動法人ASKアルコール薬物問題全国市民協会