アップルのクックCEO、プライヴァシーを強調。「我々はユーザデータで稼いでない」
他社とは違うと。
アップルのティム・クックCEOが米国のチャーリー・ローズ氏のインタヴュー番組に出演しました。2部構成の番組前半が先週金曜日に公開され、それについてはこちらでお伝えしましたが、後半の一部も上の動画で公開されていました。
この中でクック氏はアップルにおけるプライヴァシーの扱いについて語り、ユーザの情報を第三者に公開したり、分析したりする意志がないことを強調しています。
「新サーヴィスを設計するときは、データを収集しないよう努めています」。クック氏はApple Payに関連して、クレジットカード番号などのセンシティヴなユーザー情報を保護するための考え方を語りました。「ユーザーのメールも読み取りません。iMessageも読み取りません。政府が令状をもってiMessageを提出しろと言ってきても、出せないんです。暗号化されていて、我々にはそれを開くカギがないからです」。
クック氏はまた、グーグルなどユーザデータをベースとするビジネスモデルの企業についてもチクリと言っています。「我々のビジネスは、ユーザ情報をベースにしていません。みなさんは我々の製品ではありません。個人データを収集して稼いでいる会社に関しては、みなさんには懸念を持つ権利があるし、そのデータがどう扱われているのか本当に理解すべきです。そして企業側はそれについて極力透明性を高めるべきです」。
またエドワード・スノーデン氏による一連の暴露を発端に「アップルのサーバにバックドアがあって、ユーザのデータが政府に抜き取られているのでは」という噂が立ったことにも言及しています。クック氏によればその噂は本当ではなく、「我々は絶対にそんなことをしません。そのためには、政府は我々を箱に詰めて追い出す必要があるでしょう」とも言っています。
クック氏らしいストレートトークが聞けるインタヴュー、後半は月曜日夜(米国時間)、記事翻訳時点でまさに放映中です。他にも重要発言があったらお知らせしますね。
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(miho)
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