ジャーナリストの櫻井よしこ氏と、人気小説「永遠の0」で知られるベストセラー作家でNHK経営委員の百田尚樹氏、月刊誌「WiLL」編集長の花田紀凱氏が15日、「朝日慰安婦報道が崩した日本の誇りを取り戻そう!」をテーマに特別討論会を開いた。3人は、大誤報や捏造(ねつぞう)インタビューなどが続々と発覚する朝日新聞を徹底批判した。
注目の特別対談は、インターネット番組の企画・制作を手がける「言論テレビ」(東京都港区)が開いた、放送2周年の感謝の集いで行われた。
櫻井氏は「朝日の慰安婦報道と、(東京電力福島第1原発の吉田昌郎元所長の)吉田調書をめぐる捏造が、日本人の心の良さをことごとく否定した。朝日は全然、反省していない」と述べ、誤報を長年にわたり放置してきた朝日の報道姿勢を非難した。
そのうえで、「今後の標的は(慰安婦募集の強制性を認めた1993年の)河野談話だ。朝日が謝ったのは、これからの戦いの第一歩だ」と強調し、わが国の名誉回復を急ぐためにも、対外情報発信の強化の必要性を繰り返し訴えた。
夕刊フジで「大放言」(火曜掲載)を連載する百田氏は「朝日は吉田調書については全面謝罪したが、慰安婦をめぐる吉田清治氏(故人)の証言についてはうやむやにした」と指摘し、「吉田調書を政府が公開したから、朝日はしようがないので謝ろうとした。政府が公開しなかったら、シラを切っていたかもしれない。最低だ」と朝日への不信感を爆発させた。