2014年9月16日05時15分
夏の日照不足や多雨が、九州・山口の農作物に影を落としている。ナスやキュウリなどは育ちが悪く、小売価格は一時より落ち着いたもののなお平年より高めだ。湿度の高いときに稲に現れる「いもち病」の警報も21年ぶりに出された。農家は気をもんでいる。
■野菜、天候不順で価格値上がり
「自然にはかなわない」。熊本市南西部のナス畑で今月初め、JA熊本市茄子(なす)部会長の中原克義さん(64)はため息をついた。ナス栽培を40年以上。いまは表面がやわらかくて甘いと評判の「肥後のでこなす」を育てている。
例年なら出荷を迎える時期なのに、畑に水たまりができて9月に入っても畑に苗を移せなかった。最近の好天でようやく移植は進んだが、「年末までの収穫に影響しないか心配だ」。
今春までの昨シーズンは、茄子部会で収穫された計約1万2千トンの大半を県外へ出荷した。JA熊本経済連によると、8月のナスの出荷量は前年の88%にとどまる。園芸販売課の担当者は「日照が少ないと花の勢いが弱くなり、実も細くなりがち。生育への影響が心配」という。
ビニールハウスで年間を通じてキュウリを作っている大分市丸亀の農業池永勝己さん(53)も8月中旬以降、出荷できない状態が続いた。日照不足に加えてハウス内の湿度が上がって枯れてしまったためだ。
今月13日からようやく出荷を再開したが、「作り始めて30年になるが、台風以外でこんなにひどいのは初めて」という。
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朝日新聞社会部
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