中国

「信頼」を武器にバングラデシュ市場を切り開け中国製品が席巻する中で高まる日本ブランドへの期待

2014.09.16(火)  姫田 小夏

バングラデシュでも「ドラえもん」の人気は高い。ダッカで見かけた、ドラえもんのぬいぐるみを乗せて走るトヨタ車(筆者撮影、以下同)

9月6~8日に安倍晋三首相が訪問したバングラデシュで、「日本ブーム」が起こっている。

 そもそもバングラデシュは「親日国」であり、「日本大好き」は今に始まったことではない。その大きな理由は、1971年の独立当時、日本が真っ先にバングラデシュを国家として承認したことにある。それから43年が過ぎた今でも「日本が承認してくれたことを感謝している」と言われる。

 独立後も日本は積極的な支援を続けた。運輸インフラや農村開発に延べ1兆円に上るODA(政府開発援助)を行ってきた。日本の支援は学校の教科書でも伝えられており、そのことを知らない国民はほとんどいない。また100タカ札には、日本の援助で建設された「ジャムナ橋」が印刷されている。

 この状況は中国とは対照的だ。日本は、中国に対して国交正常化以降、約3兆円の支援を行っている。だが、中国人のほとんどはその事実を知らない。

 バングラデシュの英語の教科書には、広島に原爆が落とされたことが紹介されている。ダッカ在住のある会社員は「日本に旅行に行ったなら、東京や大阪よりも先に広島に行く」と言う。買い物でも温泉でもなく、まずは原爆の被災地を訪れようとするバングラデシュ人には頭が下がる思いである。

 首都ダッカでは「日本人」というだけで熱烈歓迎を受ける。もしも「日本人が人気者になれる国」があるとしたら、それはまさしくバングラデシュだ。「あれが噂の日本人だ」とばかりに、取り囲まれてしまう。企業では「日本人が取材に来る」と聞けば、わざわざ経営トップが出てきてくれる。取材後は一緒に撮影したり、サリーを贈呈されたりと、その歓迎ぶりは筆者もこれまで経験をしたことがないくらいだ。

 ちなみにバングラデシュでは今年から「ドラえもん」が…
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