
<写真>ユース監督からトップチーム監督となった冨樫剛一氏 (C)川端暁彦
東京ヴェルディが三浦泰年監督を解任、後任の監督して冨樫剛一氏の就任を発表しました。
冨樫剛一監督 就任のお知らせ [ 東京V ](14.09.15)(J'sGoal)
この度東京ヴェルディでは、三浦泰年監督を解任し、新監督に東京ヴェルディユースの冨樫剛一監督が東京ヴェルディトップチームの監督に就任することが決定致しましたのでお知らせします。
3年計画と言われていた三浦泰年監督でしたが、2年目途中にして解任となりました。昨季も低迷し、今季も22チーム中20位に沈んでいる現状を思えば、クラブとしても重い腰を上げざるを得なかったのでしょう。ここまで引っ張ったのは、財政面の問題が大きかったのかなと思います。
後任は冨樫剛一氏。13歳から読売育ちでJリーグ初期にはV川崎(現・東京V)の一員としてもプレーした、いわゆる「緑の血が流れている」方です。人に対してとてもオープンな方で、良い意味でサッカー業界の人らしくないジェントルマンです。初めてお話ししたのは彼がスカウトマンを務めていた時代ですが、そのときからとても親切で明朗な方でした。
指導者としても誠実で、選手の個性を愛して尊び、真っ向から向き合っていくタイプです。怖いときは怖いですが(笑)、基本的には褒めて伸ばすというか、「愛で伸ばす」タイプのコーチだと思います。育成畑での指導ぶりしか知らないので、トップチームで勝負優先の采配を求められたときにどんな引き出しがあるかというと、実はちょっと分かりません。ただ、いまの東京Vには彼の愛した教え子たちが大量にいるので、ある種のやりやすさはあると思います。一緒にトップチームへ昇格する土肥洋一GKコーチと共に、まずは周辺も含めてチーム一丸になるところから手を付けていく必要がありそうです。
それにしても、清水の大榎克己監督、C大阪の大熊裕司監督、そして今回のケースとユース監督の「昇格(異動?)」が相次いでいますね。S級ライセンス保持者の絶対数が増えて、「S級持ちのユース監督」が増えているということも背景にあるように思います。これに財政的なお家事情も加わって、こういう形になっているのかと……。
現在、他のクラブでS級持ちのユース監督となると、磐田U-18の大木武監督、千葉U-18の副島博志監督、広島ユースの望月一頼監督、名古屋U18の高田哲也監督、柏U-18の下平隆宏監督、FC東京U-18の佐藤一樹監督、鳥取U-18の吉澤英生監督など次から次へと名前が思い浮かびますね。そのくらい「S級持ちのユース監督」は珍しくない存在となっているわけです。
Jリーグは危機管理の意味でもクラブ内に「トップチーム監督以外にS級持ちの指導者を最低1名は確保するように」という指導をしているそうですから、その意味で「ユース監督」は座りの良いポジションだという大人の事情もあるのだと思います。