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故意か 500人乗せた密航船沈没 マルタ島沖9月16日 6時17分
地中海のマルタ島沖で、シリアなどからヨーロッパへの移住を望む人たちおよそ500人を乗せた密航船が沈没し、乗っていた人のほとんどが死亡したとみられ、IOM=国際移住機関は仲介業者とのトラブルで船が故意に沈められた可能性があると非難しています。
シリア人やパレスチナ人が乗った密航船が今月10日、地中海のマルタ島沖で沈没しました。IOMによりますと、乗っていたのはヨーロッパへの移住を望むおよそ500人で、ほとんどが死亡したとみられるということです。
IOMが救助された2人に話を聞いたところ、船に乗っていた人たちは航海の途中で仲介業者から別の船に乗り換えるように命令されましたが、小さな船だったため命令を拒否したところ仲介業者とトラブルになり、船を故意に沈められたということです。IOMは「もし事実だとしたらこれは事故ではなく大量殺人であり、人命に対して何の尊厳も感じられない犯罪だ」と非難しています。
今月14日にもパレスチナ人などおよそ250人を乗せてヨーロッパに向かっていた船がリビア沖で沈没し200人以上が犠牲になったとみられていて、移住を望む人たちによる危険な密航への対策を求める声が高まっています。
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