長沢美津子
2014年9月15日10時18分
午前4時を回った花咲港(北海道根室市)。午前7時の一番セリに向け、水揚げされたサンマのコンテナが広いセリ場を埋めていく。
特別扱いの発泡スチロールの箱がこの日は50箱ほど。漁師が船上で1匹ずつ選別し、箱詰めまで終える、名付けて「一本立ち歯舞(はぼまい)さんま」。尾の端を持つと刀のようにピンと立つ。とびきりの鮮度を、魚を包むきめ細かな海氷水が支えている。シャーベット氷とも呼ばれ、指を入れると冷たさが脳天までズンとくる。
品定めする魚屋さんは「鮮度がよすぎるくらい」と笑った。「身がしまって硬いから、お客にしばれたサンマじゃないかと疑われる」
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