香港で民主派２０００人が抗議デモ

9月14日 21時36分

香港では、中国の決定を受けて行政長官の選挙に民主派の立候補が事実上不可能となったことから、１４日、およそ２０００人の市民が中国政府に抗議するデモを行い、民主的な選挙の実現を求めました。

中国の全人代＝全国人民代表大会の常務委員会は先月、香港の行政長官の選出について、市民の直接選挙を導入する一方、中国の体制に批判的な民主派の立候補を事実上締め出すことを決め、民主派が反発を強めています。
香港の中心部では１４日、民主派団体の呼びかけでおよそ２０００人の市民が抗議デモを行い、「中国政府は信頼できない」などと書かれた長さ５０メートルの黒い布合わせて１０枚を掲げ、民主的な選挙の実現を求めました。
抗議デモの主催者は「中国の決定は絶対に受け入れられません。今後数週間にわたって抗議活動を続けるので、香港市民に参加を呼びかけたい」と話していました。
香港の民主派は中国政府に決定の見直しを迫るため、中心部の金融街を１万人以上で占拠する抗議活動を近く行う構えです。
しかし、香港の行政長官はこれまでは直接選挙で選ばれてこなかっただけに、香港では直接選挙を導入する中国全人代の決定は現状よりもよいとして支持する人も多く、市民の意見は二分されています。