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独首相 ユダヤ人差別拡大に危機感9月15日 7時49分
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ドイツのメルケル首相はユダヤ人の団体が開いた集会で演説し、国内でユダヤ人に対する人種差別が広がってきているとして強い危機感を示すとともに、厳しく対処していく姿勢を強調しました。
ドイツのメルケル首相は14日、首都ベルリンで行われたユダヤ人団体による大規模な集会に出席して演説しました。
このなかでメルケル首相は、現在10万人を超えるユダヤ人が国内に住んでいることを歓迎する一方、ユダヤ人に対する人種差別的な発言や脅迫、さらに暴力行為が広がっていると指摘し、「非常に醜い行為だ」と強く非難しました。
そのうえで、「反ユダヤ主義との闘いは、国家、そして市民としての義務だ」と述べ、断固として対処する姿勢を示しました。
ドイツでは、他のヨーロッパ諸国と同様、イスラエルのガザ地区への軍事作戦をきっかけにイスラエルに反発するデモが相次ぎ、これが一部の市民によるユダヤ人への差別的な言動や暴力行為に発展していることが問題となっています。
ユダヤ人を虐殺したナチスの過去を持つドイツでは、ユダヤ人への人種差別は法律で取り締まりの対象にもなっていますが、イスラエルやユダヤ人社会との融和は極めて重要な課題だけに、ドイツ政府は差別的な言動が広がらないよう、細心の注意を払う姿勢を強めています。
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