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留学生倍増計画、文科省が改善本腰 予算20億円増、6年後は12万人に
2014.9.14 13:29
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ただ、文科省幹部は留学生数について「数年後に増加に転ずるかもしれないが、現状のままでは目標の達成は難しい」と明かす。対策の鍵について、村上氏は「『留学が就職に不利』という意識を変える要素が必要」と指摘する。
留学生向けの就職情報サイト「リクナビ」を運営する「リクルートキャリア」の担当者は「留学経験は資格と同じで、持っているだけでは意味がない。その人次第で有利になる」と説明。企業は人柄や今後の可能性を重視して採用を決める傾向があるため、留学の理由や経験について説明できることが大事という。村上氏は「社会で活躍している留学経験者の例を広く示して、潜在的な留学意欲を引き出すことも必要だ」と話している。
■豪がインターン支援制度
学生が留学を就職に生かせるように体制を整えている国はある。今年から留学制度「新コロンボ計画」を始めた豪州だ。
この計画の支援を受けた学生は、日本の大学に留学する最長1年の間に国内にある企業で最長6カ月のインターンシップができる。若者が海外で働く制度としては「ワーキングホリデー」が有名だが、同計画では、就業体験が大学の単位になるため、卒業時期が延びない。国際的な企業での人脈作りも期待できる。
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