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iPS細胞臨床研究プロジェクトリーダーの高橋政代氏、「小保方問題」乗り越えて快挙

2014年9月14日6時0分  スポーツ報知
  • iPS細胞を使った世界初の移植手術を終え、記者会見で笑顔を見せる理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの高橋政代プロジェクトリーダー
  • iPS細胞を使った世界初の移植手術を終え、記者会見で笑顔を見せる理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの高橋政代プロジェクトリーダー

 世界初となる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞の移植手術から一夜明けた13日、手術に当たった先端医療センター病院(神戸市)の栗本康夫眼科統括部長(53)は同市内で会見を行い、「今朝の診察で患者は『見え方が明るくなった』と話していた」と術後経過を報告した。共同で12日に移植手術を行った理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(同市)の高橋政代プロジェクトリーダー(53)は、“STAP論文問題”でセンター内が揺れるなか、再生医療への情熱を燃やし続けていた。

 iPS細胞を使った世界初の臨床研究を率いる高橋氏は、網膜再生研究の第一人者だ。ライバルは、夫でもあるiPS細胞研究所教授の高橋淳さん(52)。2人は高校時代からの知り合いで、ともに京大医学部卒業後すぐに結婚した。1995年からは夫婦で米国の研究所に留学。神経幹細胞を研究した。

 その後、高橋氏は、サルの胚性幹細胞(ES細胞)から作った網膜の細胞から移植に利用できることを確認。倫理上の問題や安全性の確保が壁となり、研究は進まなかったが、06年に京大の山中伸弥教授(52)がマウスのiPS細胞作製に成功したことで風向きが変わった。「これなら安全性がクリアできる」。すぐに臨床研究を始めた。

 今年、“小保方問題”で理研は逆風にさらされた。7月、高橋氏はSTAP細胞の論文に不正が認定された小保方晴子氏(31)の検証実験参加と懲戒委員会の審査中断を理研が決めたことを受け、ツイッターで「理研の倫理観にもう耐えられない」と投稿。その後「STAP騒動を引きずって事を大きくした。臨床研究で何かあった時にどうなるのか」と話し、理研の危機管理体制をきっぱり批判した。

 さらに「理研が適切な対応を取らなければ、今後は理研の関与を排除して臨床研究を続ける」とも言い切った。研究への情熱は誰より強かった。

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