毎日フォーラム~毎日新聞社

「上野東京ライン」が来春開業
混雑緩和に期待 東京直結へ自治体から熱い視線[東北縦貫線]

2014年09月14日(日) 毎日フォーラム
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訓練運転中の東北縦貫線(JR東日本提供)

来春に営業運転が始まるJR上野駅と東京駅を結ぶわずか3・8キロの新線に、首都圏の自治体の注目が集まっている。JR東北縦貫線で愛称は「上野東京ライン」、7月下旬には試運転も始まった。東北縦貫線が開通すると、上野駅が終点だった常磐線や東北(宇都宮)線、高崎線の3線が東海道線に乗り入れられるようになり、上野―東京間の通勤時の混雑緩和につながるほか、沿線の自治体からの利便性が格段に高まるとみられている。

東北縦貫線は2008年5月の着工で総工費は約400億円。秋葉原―神田間は、既設の新幹線高架橋の上に新線を乗せるもので、終電から始発までの短時間に工事が続けられた。最も高い地点は地上から約20メートルという。

00年に発表された運輸政策審議会(現交通政策審議会)の答申で15年までに整備するべき路線として位置づけられた。この区間には現在山手線・京浜東北線が走っているが、その混雑率は着工前の06年は218%と国内トップとなっていた。宇都宮線と高崎線は最大15両編成で輸送力が大きく、朝夕のラッシュ時間帯には1列車から約3000人が一斉に流れ出て、山手線や京浜東北線に乗り換えるため、上野―東京の大混雑を引き起こす要因にもなっていた。

その後、「湘南新宿ライン」の新設や「つくばエクスプレス線」の開通などの影響もあって、09年には最混雑路線の座を総武緩行線(錦糸町―両国間)に譲ったものの、現在も混雑率は依然として200%近く対策が急務となっていた。

東北縦貫線が開通すると、東京止まりの東海道線と上野止まりの宇都宮、高崎、常磐の各線の直通運転が可能になり、水戸―東京間は特急で10分程度の時間短縮ができるという。また山手線と京浜東北線への乗り換えが不要になるため混雑率は180%以下へ緩和されるとみられている。

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