韓半島(朝鮮半島)を取り巻く東アジア情勢が不安定化している。日本は、集団的自衛権の導入など中国けん制のレベルを高めている。中国は、東シナ海で防空識別圏を一方的に設定するなど、攻撃的な行動を強めている。南北対立の水準は、依然として深刻だ。
高麗大学政治外交学科の教授を務める著者は、韓半島と東アジアの国際的力学について考察し、韓国が選択すべき戦略を模索した。
著者は最善の選択肢として、まず韓米同盟の強化を挙げた。中国は、少なくとも21世紀の間は、米国に対抗できる覇権争奪能力を持たない。韓国が米国を捨てて中国の懐に入るのは、最悪の安全保障戦略だ。韓国は、日本をしのぐ米国の第1安保同盟国を目指すべきと主張している。
日本とは、政経分離原則に基づき経済協力を続けなければならない。北朝鮮とは、対話を再開して7000万の韓半島経済圏を形成し、中国・日本と競争できる「規模の経済」を実現しなければならない、と著者は主張している。436ページ、2万4000ウォン(約2480円)。