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 1966年の「袴田事件」で、犯人の犯行時の着衣とされていた「5点の衣類」の発見直後のカラー写真のネガ約90枚を、東京高検が東京高裁に提出していたことが13日、関係者への取材でわかった。

 ネガをめぐっては、検察側が静岡地裁での再審請求審で「存在しない」としてきたが、今年3月の再審開始決定後に「静岡県警が発見した」として、一転して開示することになっていた。

 ネガは111枚あり、弁護側はすべての開示を求めていたが、高検は事件に関連しないものを除いた約90枚を提出したという。今後は高裁での三者協議で、ネガのプリント方法などが検討されるとみられる。