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ここぞの長野!決勝2点二塁打で5連勝!M13

2014年9月14日6時0分  スポーツ報知
  • 決勝打を放った長野は、サインボールを手にファンの歓声に応えた(右後方は小山)

    決勝打を放った長野は、サインボールを手にファンの歓声に応えた(右後方は小山)

 ◆巨人2―0DeNA(13日・東京ドーム)

 巨人がDeNAに2試合連続0封勝ちして今季3度目の5連勝、優勝マジックを「13」とした。0―0の8回2死一、二塁から長野が中越え決勝2点二塁打。先発の小山は7回5安打無失点と好投し、西村、マシソンとつないで逃げ切った。貯金は今季最多の19となった。

 底知れない力が湧いてきた。両チーム無得点の8回2死一、二塁。打席に入った長野の顔は、それまで凡退していた3打席とは明らかに違っていた。「2アウトからヤスさん(片岡)と井端さんが作ってくれたチャンスだったので、何としてもかえしたかった」。フルカウントからの7球目、モスコーソの高く浮いたスライダーを中越えにはじき返す決勝2点二塁打。得点圏に走者を送った2度目の好機で、またしてもこの男が決めた。

 井端が出て、長野が決める―。黄金パターンが確立されつつある。3日の広島戦(前橋)では井端が2点打を放ち、続く長野がダメ押し2ラン。6日のヤクルト戦(神宮)では井端の中前適時打の直後に、長野が逆転満弾を放った。この日も2死二塁から代打の井端が四球を選び、決勝打につながった。「このパターンが多い? プレッシャー与えてんねん」と井端が言えば、長野も「井端さんにつないでもらっているんで、こういう結果になっている」と感謝する。

 井端のためだけではない。右膝関節挫傷から先発復帰した2日の広島戦(長野)から、11戦で打率3割4分9厘、2本塁打、13打点と驚異的な成績を残せているのも、すべては仲間のためだ。今も右膝の状態は、その日の天候や気温によって違う。そのため遠征先でも、膝を診てもらっている林英俊チームドクターと連絡を取り合い、フリー打撃の時間を短くするなど対処している。川相ヘッドコーチも「日々の状態を見ながら加減している」と言うように再発防止に最善の注意を払っている。

 復帰後、フル出場したのは7日のヤクルト戦(神宮)だけ。首脳陣も膝の状態を考慮してくれており、試合終盤に交代することが多い。「最後まで守れず、みんなに申し訳ないなと思っています」。その分、バットでチームに貢献すると決めている。最近9試合で3度のV打をマークしている男に、原監督も「足はまだ本調子じゃないだろうけど、勝負強さという部分で非常にいいものが出ている」と舌を巻いた。

 これで今季3度目の5連勝で、優勝へのマジックを「13」とした。長野の先発復帰後は9勝2敗だ。「8月、9月はしびれる試合が多いですし、ここを勝てるチームが優勝に近い。みんなで勝つことができて良かったです」。仲間と一緒に歓喜に沸くその瞬間まで、背番号7はグラウンドに立ち続ける。(井上 信太郎)

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