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記者の思い込み? 朝日「吉田調書スクープ」撤回に残る疑問


 調書を素直に読めば吉田氏に「命令違反」の認識がないことは分かる。朝日の記事は「退避」を「撤退」と言い換えてもいる。

 11日の会見後、出席した記者の間で、「朝日は本当に吉田調書を全文入手していたのだろうか」「当初入手できたのは調書の一部だったのではないか」という声があがった。何者かの“リーク”に乗っかった記事だったのでは、という疑問である。だとすれば、「記者の思い込み」という説明もツジツマが合う。

 朝日には菅元首相と今も昵懇の記者がいて、菅を擁護した回もあった看板連載「プロメテウスの罠」を担当し、今回の“スクープ”にも携わったと、最新号で週刊新潮は報じた。事故直後、現場から撤退しようとした東電と菅が陣取る官邸の間でゴタゴタはあった。

 菅直人事務所は、「吉田調書の現物又はコピーは、9月11日に公開されるまで、私自身持っていませんでした。それ故、誰にリークすることもあり得ません」と本紙の取材に回答した。

 幻のスクープの背景に何があったのか。

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