昨年の夏、ロリポップでやっているブログに書いた記事に発信者情報開示請求が来た。
封筒には、「ペパボ 法務何とか室」
と書いてあった。
「あれ?レンタル料金は来忘れたかな?あんな低料金なのに、こんな文書で請求じゃ割にあわないな、遅れてすいません。」
なんて思って開封すると、そこには「発信者情報開示請求」と書いてあった。
突然の出来事に、全身に鳥肌が走った。
誰からの発信者情報開示請求かは開封しないでも分かった。
半年くらいまえに、バズって50ブクマくらい付いた記事だろう。
とりあえず開封すると、ブログに書いたある自称「有名コンサルタント」からだった。
「やばい。」
と思った。
とりあえず電話して謝ろう。
そう思った。
今にして思えば、電話しなくてよかった。
電話したら発信者情報開示したのと同じだ。
記事には、
このコンサルタントは、昔は情報商材みたいなのやってて、今や医療とか美容とか儲かるところに手を出し始めて、経営コンサルタントとか言ってるけど胡散臭い。
って感想を書いただけだった。
同封された文書には、
「お前が言った「胡散臭い」は事実無根であり、名誉毀損だ。謝罪広告、損害賠償を請求するから発信者情報を開示しなさい。この記事により、クライアントとの信頼関係が大きく傷つき、今後の経営に大きな影響が出た。」
と書いてあった。
「胡散臭い」に事実も事実じゃないもあるかよ、「胡散臭い」って書かれただけで信頼関係損なうとかめっちゃ信頼関係ないじゃん。
と思ったけどめちゃくちゃビビっていた。
しばらく眠れない日々が続いた。
いったいいくら請求されるのだろう。
それから発信者情報開示請求についてとにかく調べた。
ネット上には、
「そんなの無視だろ。」
というのと、
「すぐに開示した方がいい。」
みたいなのがあってさらに頭が混乱した。
ググった中に法律事務所のサイトが引っかかって、無料法律相談メールすると
「この事案はこちらに有利かもしれないから、とりあえず会いましょう。開示しないのなら返事にコツがいるんですよ。」
と言われた。
結局会わなかったけど、これも会わないでよかった。
会ったら確実にかなりのお金を取られていたんだろう。
成約率は高いだろうな。
市の無料法律相談に行ったら、
「いやー、これは君まずいね。でも、あっちもこのブログでどれだけの損害が出たのか証明しないといけないね。そんなに簡単に開示するものではないよ。開示しないって回答して、向こうがどう出てくるかだよ。」
と言われた。
このコンサルタントの悪い情報というのはネット上に殆どない。
多分見つけると全員にテンプレートで発信者情報開示請求を送りつけているのだろう。
コンサルタントなのに悪評がないなんてさらに怪しいと思うけど。
ペパボに、名誉毀損とかするつもりなかったんです。
どうかどうかお願いしますって返事した。
あれから一年、ペパボから開示したという回答も、裁判のお知らせもない。
もう大丈夫なのかな。
ホント、やばい業種には絶対に手を出さないほうがいいと実感した。
今年入った新人にこのブログがバレたら発信者情報開示請求来るかな。
罪名はなんだろう。
いくら請求されるのだろう。
考えるだけで興奮して眠れないよ。
追伸
カビキラーの容器がカビた。
もう一本買ってこないと。