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【サッカー】

なでしこLの千葉でセクハラ 上村総監督を解任

2014年9月13日 紙面から

 サッカー女子のプレナスなでしこリーグ、千葉は12日、女性選手へのセクハラ行為があったとして、上村崇士総監督(40)の解任を発表した。「重大なセクシュアルハラスメント行為をした」とし、被害者のプライバシーを考慮し、被害内容は具体的には明かされなかった。また、上村総監督の認否についても明確に説明しなかった。

 千葉市内での会見には、島田亮社長(47)、調査を担当した五味祐子弁護士が出席した。今年に入ってから、上村総監督が飲酒した状態で所属選手を呼び出し、2人きりの状態で重大なセクハラ行為をしたと説明。複数回、同様の行為があったとした。

 事実認定をしたクラブは、12日付で契約を解除したと発表した。

 8月中旬に選手から女性コーチに被害の申し出があったことが発端となった。五味弁護士は具体的な時期、場所、行為、被害者の名前などはプライバシーの配慮のため明らかにしなかった。上村総監督がセクハラ行為を認めたか否かについても明確な説明はなかった。選手は現在も練習に参加しており、被害届提出については今後、本人が判断する。

 島田社長は「指導者のセクハラは断じて許せない」とし、謝罪したが、被害者への配慮を差し引いても、どの程度の行為が「重大なセクハラ」にあたるのかといった争点が明らかにされず、不明瞭な点が残った。

 島田社長は再発防止策として指導者への研修や、内部通報用のホットライン設置などを挙げた。自身の役員報酬の20%を3カ月、自主返納することも発表した。日本女子サッカーリーグとJリーグにも報告。クラブでは他の選手に被害がなかったか、アンケートで調べている。

 女子サッカーリーグとJリーグは各クラブに注意喚起の文書を送り、再発防止に努めることを明らかにした。

 上村総監督は国見高から横浜F(当時)、神戸、市原(現千葉)などでプレー。2005年から2度、千葉の女子チームで監督を務めていたが、女性監督の育成を目的に14年から総監督に就任していた。

 

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