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手術普及へ「iPS細胞ストック」 京大9月13日 18時49分
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iPS細胞は患者本人の体の細胞から作るため、移植しても拒絶反応がないのが大きなメリットですが、作製には数か月が必要で、現在はコストも1人当たり数千万円かかるのが、普及に向けた課題となっています。
このため京都大学iPS細胞研究所は、他人に細胞を移植しても拒絶反応を起こしにくい特殊なタイプの免疫を持つ人たちから、iPS細胞を作って保管しておく「iPS細胞ストック」と呼ばれるプロジェクトを進めています。
iPS細胞は一度作り出せばほぼ無限に増えるため、他人に移植しても拒絶反応を起こしにくいタイプのものがあれば、多くの患者が安いコストで必要になったときにすぐ使えるようにできます。
平成30年度までに、日本人の30%から50%が利用できるだけの、5種類から10種類程度のiPS細胞を保管しておくのが目標で、特殊な免疫の人に順次、血液を提供してもらいiPS細胞の作製を進めています。
京都大学iPS細胞研究所は、こうしたiPS細胞を早ければ今年度から国内の研究機関に提供できる態勢を整え、今後、数年のうちに行われる予定の慶応大学の脊髄損傷の患者を対象にした臨床研究などに、使ってもらえるようにしたいとしています。
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