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2日で4件…「すき家」強盗事件 1人体制解消前に“駆け込み犯行”か

産経新聞 9月13日(土)19時0分配信

 13日未明、兵庫県尼崎市と大阪市淀川区で相次いで起きた牛丼チェーン店「すき家」を狙った強盗未遂事件。大阪、兵庫両府県警によると、いずれの店舗も店員が1人で店番をしていたという。

 13日午前4時ごろ、兵庫県尼崎市東園田の牛丼チェーン店「すき家東園田店」で、刃物を持った男が男性店員(39)に刃物を見せて「金を出せ」と脅した。店員が店の奥に逃げ込んだところ、男は何も取らずに逃走した。

 約30分後には、南東に約3キロ離れた大阪市淀川区加島の「すき家淀川加島店」でも刃物を持った男が侵入。女性店員(38)が首から下げていた防犯ブザーを鳴らすと、男はそのまま逃げたという。

 両府県警によると、逃げた男はいずれも20代ぐらいで身長約170センチ。上下とも黒っぽい服で、マスクで顔を隠していた。

 12日未明には同県西宮市と伊丹市でも、店員が1人で勤務していたすき家で強盗、強盗未遂事件が2件発生。両府県警は一連の事件の男の特徴が似ていることから、同一犯の可能性があるとみて捜査している。

 すき家では平成23年、深夜の1人勤務を狙った強盗事件が全国的に相次ぎ、警察庁が防犯体制の強化を要請。運営会社の「ゼンショー」が体制見直しを図ったが、人員を十分に確保できず、その後も被害は多発した。

 過重労働問題をめぐる第三者委員会の指摘を受け、ゼンショーは今年8月、深夜の1人勤務体制を9月末までに解消すると表明。人員が確保できない店は深夜は休業するとしており、体制見直しを控えた駆け込み的な犯行の可能性もある。

最終更新:9月13日(土)20時42分

産経新聞

 

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