- [PR]
国際
【海外事件簿】イラン変わらぬ「言論封殺」 FBユーザーの若者に長期禁錮刑
このため政府は、ネット上で特定の単語を検索するフィルターなどを使ってSNSを監視。同国の人権専門家は「厳しい刑を言い渡すことでネットユーザー全体に警告を発している」と指摘する。その意味では今回の事件も、一罰百戒を狙った“みせしめ”といえる。
イランでは今年5月にも、米人気歌手ファレル・ウィリアムスさんのヒット曲「ハッピー」に合わせて踊る動画をネット上に投稿した男女7人が、「反イスラム的だ」「公共道徳に反している」などとして逮捕され、国際的な批判を浴びた。女性の出演者が、同国では屋外で隠すことが義務づけられている髪の毛を露出させていたことなどが逮捕の根拠となった。
ロウハニ大統領はこの際、短文投稿サイトのツイッターで「ハッピーになるのは国民の権利だ。喜びから引き起こされたこのような振る舞いにあまり厳しくするべきではない」などと述べ、ネット上の「表現の自由」に一定の理解を示した。
ただ、同国の司法界は宗教的に厳格で反欧米的な保守派に支配されているほか、指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊が社会のあらゆる面に影響力を持っているのが実情。約1年前、国民からの高い人気と期待を背負って政権の座に就いたロウハニ師だが、改革は容易ではない。
関連トピックス
関連ニュース
- [PR]
- [PR]